2009年01月12日

『モーターサイクル・ダイアリーズ』/THE MOTORCYCLE DIARIES

2009年の幕開けは「チェ・ゲバラ」です。
見逃していましたが、ちょうどいい時期に観る事ができました。




 23歳のアルゼンチンの医学生エルネストは、親友アルベルトと中古のバイクで
 南米大陸縦断の旅に出る。
 アルゼンチンからチリ、ペルー、ベネズエラへ1万Km、6ヶ月の旅。

後に”伝説の革命家”チェ・ゲバラとなるエルネストの回想記を元に描かれた作品。
あのベレー帽の写真は見たことはあっても、実は、チェ・ゲバラについて何も知りませんでした。

ハードなスポーツを好み、予期せぬ行動をするが、喘息の持病をもつ。
危険な発作に苦しむこともあるけれど、繊細で人々のことを本気で考えられるのは、
この喘息のおかげなのかもしれない。

エルネストとアルベルト、まったく性格の違う2人のコンビ。
無鉄砲なだけの旅にならないのは、医者になるという志を持っているからでしょうか。
いつもはいい加減な2人がマチュピチュ遺跡で、並んで黙ってノートに向かってペンを
走らせているシーンがとても良かった。

この旅でエルネストは医者になるより何か自分にできることがあると気づく。
旅の途中で出会った人々を映すモノクロのシーン。
どれもまるで写真のようにカメラをじっとみつめていて、エルネストが人々と
正面から向き合ったことを表しているよう。

監督はウォルター・サレス。
『セントラルステーション』も大好きだったけど、『パリ・ジュテーム』の
ベビーシッターのお話「16区を遠く離れて」もこの人の作品だったのですね。
この監督好きです。

そして、主演のガエル・ガルシア・ベルナル。
もうあの笑顔に惹かれない人はいないでしょう!
繊細で無鉄砲で情熱的でバカ正直なエルネストを見事に演じています。
自分のことより他人のことを考え行動する正義感は、革命家となった後も
頭でっかちな共産主義者というよりももっと医者に近いと感じました。

ちょうど10日から公開の「チェ 28歳の革命」
もっとチェ・ゲバラの事が知りたくなったので、是非見に行かなくちゃ。

posted by *タンタン at 02:02| Comment(2) | TrackBack(10) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月26日

『私がクマにキレた理由』/THE NANNY DIARIES




今までのイメージと違うキャストに惹かれて観に行きました。
『マッチポイント』の奔放な女優役スカーレット・ヨハンソンが普通の子、
しかもナニー役。





『ラブ・アクチュアリー』の地味な片思いのOL役ローラ・リニーがセレブママ?

アニー(スカーレット・ヨハンソン)が人類学専攻で、博物館のジオラマ仕立てに
人物紹介をしていたり、ナニー=メアリー・ポピンズネタ(傘、長い単語etc.)の
お遊びが入っているのが楽しい。

膨れっ面やハロウィンの仮装、転んだり、走ったり、ヨハンソンのコメディエンヌ
ぶりは可愛かった♪
そしてローラ・リニーのセレブママもあの孤独感が出せるのはさすがです。

でも、不条理な雇い主に対して『プラダを着た悪魔』ほどの爽快感もなく、
人類学専攻にしてはグレイヤーに教えたことが瓶から食べること?
ってちょっと中途半端な感じが。。。

子育てよりセミナーやパーティーに忙しいセレブママ達。
一方、病気の家族を養う為、祖国の自分の子と離れて出稼ぎしてナニーを
しているママ達。
どちらも寂しい思いをしているのは子供たち。。。

原作は実際にナニーとして働いていた人だそうで、NYのミセスX探しが
流行ったとか。




5歳なのにベビーカーに乗せるの?
お迎えがすべてナニーばかり!
行っていい所が、博物館や美術館だけ?

特殊なセレブの世界の中、アニーの母は、看護士として夜勤も辛い仕事もして娘を
大学に行かせリッチな生活を願っていたのに、結局納得ができなくても娘の選択を
認め、彼女の幸せを一番に考えてあげられる存在でホッとしました。



NY、人間考察、コメディーでは、アシュレイ・ジャド、ヒュー・ジャックマン主演の
『恋する遺伝子』もおすすめです。
こちらも邦題は???でしたが。




posted by *タンタン at 00:55| Comment(0) | TrackBack(8) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月04日

『崖の上のポニョ』

ベネチアでも好評な『崖の上のポニョ』
この夏、子供たちも私もついつい口ずさんでしまった
「ポ〜ニョ、ポニョ、ポニョ、さかなのこ♪♪」
外国の方たちが歌っているところを見てみた〜い。





8月に家族と観に行きましたが、なかなか記事にできなくて。。。

全部手書き。
リアルに近づけるよう精巧なCGばかり見慣れた目には新鮮な絵。
荒れ狂う海、海に沈んだ町、グランマンマーレ。
この想像力豊かな世界はやっぱりマエストロ宮崎♪

宮崎さんの描く女性は、いつもサバサバしていて度胸があって
チャーミング。
リサは、魔女の宅急便のオソノさんにかぶります。

これまでの作品にもティータイムのシーンはよく出てきました。
でも、嵐の中なんとか家にたどり着いて、ポニョを家に入れたあとの
ティータイムが一番好き。
外も中も大変な状況の中、自分を落ち着かせるためにポットで
いれる紅茶。
このポットでいれるところ、いいなぁ〜。
そして宗介とポニョには蜂蜜入り。


好きなシーンはたくさんあるのですが、違和感を覚えるところも
たくさん。

結局、フジモトがやりたかったことは何だったのか。
避難する町の人たち、のんびりしすぎ!
赤ちゃんとポニョのシーンは?
ひまわりの家の人たちの変化って、もしかして天国なの? etc.


それにしても5歳児「宗介」はとってもリアルでした。
なにか心配ごとがあると、話しかけられても「忙しい」
と答える。
「上々だね」って大人から聞いた言葉をそのまま使いたい。
うちの子も小さい時はこんなだったなぁ〜と。

この頃の子供って、教えられた通りに律儀に挨拶したり、大人の真似を
する。でも「ポニョを守る」っていう気持ちは自分の中から湧いてきたもの。
こういう根っこの部分って教えられたものではないし、
宗介みたいに素直に表現できないかもしれないけれど、
誰もが持っているものだって信じたくなりました。
トキさんのように。


posted by *タンタン at 21:41| Comment(2) | TrackBack(3) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月08日

『ヘドウィグ・アンド・アングリー・インチ』(舞台)

山本耕史主演 名古屋公演 公式HP

<story>
 東ドイツに生まれた少年ハンセル。母と2人暮らしの楽しみは、
 狭い部屋、オーブンの中で聞くアメリカのロック。自由を得て、
 ロックシンガーになる夢を叶えるため、性転換手術を受けアメリ
 カ兵と結婚し渡米。が、ベルリンの壁が崩れる頃、夫は家出。
 しがないロックバンドを組み、ベビーシッターなどをして暮らす
 なか、17歳の少年トミーに出逢い、愛情を注ぐが、トミーはヘド
 ウィグの曲を盗んでビルボードNo.1のロックスターに上り詰める。
 裏切られたヘドウィグは自らのバンド「アングリーインチ」を率
 いて、ストーカーのようにトミーの全米コンサート会場を追う…。

先週、名古屋公演の会場は<Zepp Nagoya>
1F 後ろから3番目の席でしたが、ステージは近く、舞台というより
ライブハウス。
すっかりミュージカル舞台だと思っていたのですが、1曲目始まると
同時に前列の席の方達は立ち上がり、踊ってます!
ウェーブのように段々後ろの席の人たちが立ち上がっていき、こんな
舞台は初めて ヽ(*'0'*)ツ

途中、お客さんのかける声に返事したり、グミベアーがブーツに
くっついてぼやくなど、アドリブあり。

アンコールでは、耕史さんのおしゃべりも♪
「この作品はミュージカルでもライブでもあり、なんと名付けたら
いいか一緒に考えて〜」と話していました。
前列の人達みたいに、一緒に何回も楽しみたくなる
なんだか1回だけではもったいない、そんな舞台でした。

それにしても山本耕史さん、いい声してるんですね。
ド派手な衣装なのにあまり違和感はなく? チャーミング♪
きわどいせりふなのに、ふっとぼやきをいれたり、鼻を鳴らして
笑ったりでこちらもつい笑ってしまったり。
映画では複数で演じていた夫、トミーも耕史さん1人で演じています。

歌はすべて英語。あらかじめ映画を観ていたから良かったのですが、
映画↓見てないと、ちょっとわかりにくいかも。。。



プラトンの「饗宴」の中の一節「愛の起源」からとられ、愛って
自分の“カタワレ”を探すこと、という歌詞の ”Origin of Love "
タイトル曲 " Angry Inch "
夫に去られ、前に進もうと歌い出す "Wig in a Box"
ヘドウィグ・バージョンとトミー・バージョンがあり、美しい
メロディーの "Wicked Little Town "
ラスト " Midnight Radio " 
どれもいい曲です。

ド派手な外見に隠された瞳からみえてくる切なさ、怒り、潔さ、愛。
ラスト、いろいろな解釈があると思いますが、
片割れを相手に求めるのではなく、ありのままの自分を受け入れた
すがすがしさに魅かれます。

先週はずっとサントラ聞いてました♪
もう一回映画が観たくなる〜。

東京ファイナルは、ブロードウェイ、映画主演のジョン・キャメロン
・ミッチェルも参加とか!!!
いいなぁ〜。


ラベル:舞台 山本耕史
posted by *タンタン at 23:48| Comment(2) | TrackBack(1) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月10日

『バスキア』〜BASQUIAT

『潜水服は蝶の夢を見る』 のジュリアン・シュナーベル初監督作品、
ということでバスキアってどんな絵を描くのかも知らずに観ました。




 N.Y.のストリート・アーティストから、有名アーティストへ。
 アンディ・ウォーホールにも認められ売れっ子になるも
 27歳でこの世を去った画家ジャン・ミシェル・バスキアの生涯を描く。


有名になっても避けられない人種差別、薬物依存、孤独、自由な発想。
表現する人がいて、その価値を発見する人がいて、お金を出す人がいる。
この華やかでいて、厳しいアート界を垣間見られます。

観た後から知ったのですが、ジュリアン・シュナーベル役がゲイリー・
オールドマンだそうで、彼の家がまた見事。大きな両開きの重そうなドア。
何もないアトリエ?で娘とダンスする彼。
この時代のアーティストの中では、薬物にも溺れず、家族を大事にしている
彼は珍しい存在だったのでは。

それにしても豪華なキャスト!!!
ベネチオ・デル・トロ、 デニス・ホッパー、ゲイリー・オールドマン、
クリストファー・ウォーケン、ウィリアム・デフォー。
そしてアンディ・ウォーホール役にディヴィッド・ボウイ〜♪
こんなメンバーが一作品で揃ってみられるなんて贅沢〜。

音楽も良いです。ラスト、ジョン・ケイルの「ハレルヤ」が悲しくも
美しく心に残ります。



posted by *タンタン at 22:32| Comment(0) | TrackBack(0) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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