2007年08月21日

『ゆれる』

気がつけば4ヶ月ぶりの更新です dog-up3.gif
その間、元気だったし、映画も見ていたのですが
わが家をリフォームしていてゆっくりPCの前に
いられなかったのです。

時効警察がとっても面白かったオダギリジョー。
怪優(?)香川照之との共演作品。



兄弟。 
同じ環境にいながら、親、親戚、友人からの接し方の違いが
顕著にあらわれ、小さい時から、いやがおうにも自分にないものを
見せつけられ、羨ましかったり、疎ましかったり。
それでも兄弟にしかわからない絆があり。

その複雑な関係、心理を見事に繊細に描いています。
事故なのか、事件なのか、兄を信じているのか、弟を信じているのか。
自分が知っている兄と本当の兄は違うのか、
自分は兄の為と思っていたのに自分の為なのか。
いろいろな心のゆれ。
事実とは?
目で見たままが真実ではなく、自分で解釈して見ているのか。

香川兄の変化には鳥肌ものです。普段、温厚に暮らしてきた人が
「ここ(留置所)もガソリンスタンドでの生活も変わらないじゃない」
とのせりふ。
兄がぷつんと切れてしまった後、
自由奔放にみえたオダギリ弟の方がまともに見えてくる。

2人のキャラや関係もせりふではなく、
シーンで見せます。
父と弟の言い合いをとりなし、こぼれたビールを拭く兄。
そのズボンの裾に垂れるビール。
夜遅く帰ってきた弟を迎える洗濯物をたたんでいる兄の背中。
オダギリが帰った後、残していっタバコの香りを吸い込む女。
兄、父のシーンが洗濯。
弟、叔父のシーンが仕事場、という対比。
どれもドキッとするほどリアルで切ない。

監督前作の『蛇いちご』も観たくなりました。
posted by *タンタン at 23:34| Comment(5) | TrackBack(3) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月07日

ビッグイシュー 日本版

街角で「ビッグイシュー」という雑誌を売っている人を
みかけたことはありませんか?
ホームレスの仕事作りを応援する事業として
1991年に英国ロンドンで始まったもの。

はじめにホームレスの販売者は雑誌を10冊無料で受け取り、
その売り上げ2000円を元手に以後は90円で仕入れ200円で
販売、110円が収入となる仕組みだそうです。
販売者はビッグイシューのIDカードを提示して販売しています。

以前、blogの記事で知り購入したいと思っていたのですが
販売場所が限られているため、なかなか機会がなく。
先日、夫が購入してきてくれました。

bigissue

毎月2回1日&15日発売。
各号表紙写真のセレブのインタビューと特集ページでの構成。
ジュード・ロウ表紙のこの68号は3/15号。
3ページのジュード・ロウ、インタビュー。
「英国、米国の家出失踪児童」という硬派な記事から特集は絵本。
「酒井駒子」&おすすめ絵本25冊。
ART, MUSIC, CREATOR, BOOKS, TV など。
200円で充実の内容です。

私も大好きな絵「酒井駒子」↓
『赤い蝋燭と人魚』で初めて知りました。



最新号は4/1発売、漫画家西原理恵子さんのイラスト表紙の
69号です。
あやしげな内容ではないので、機会があったらぜひ。

THE BIG ISSUE
posted by *タンタン at 15:14| Comment(1) | TrackBack(1) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月06日

アラン・アーキンが『シザーハンズ』に?

第79回アカデミー賞助演男優賞は
『リトル・ミス・サンシャイン』
グランパ、アラン・アーキンが受賞。

お気に入りのこの映画、作品賞、助演女優賞
(アビゲイルちゃんのピンクのドレス、かわいかった)にも
ノミネートされていました。
結果は助演男優賞と脚本賞受賞♪

アラン・アーキンのプロフィールの出演作品を観ていたら、
ジョニー・デップの『シザーハンズ』が。
グランパどこに出てたっけ?



エドワード(ジョニー・デップ)を作った博士??

もう一度観てみると・・・
キム(ウィノナ・ライダー)のパパでした!
良いパパ役です。
1990年の作品なので17年前。
まったく別人でした。

WOWOWに加入していないので、ネットで受賞速報を
チェック。
でも、やっぱりスピーチを観たい!

BS2で3月10日(土)午後8:00〜10:30
「第79回 アカデミー賞授賞式のすべて」が放送されます。
でも随分編集されているので、脚本賞受賞シーンはないかも?
posted by *タンタン at 20:39| Comment(0) | TrackBack(0) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月12日

『メゾン・ド・ヒミコ』のロケ地

映画『メゾン・ド・ヒミコ』では、
<三浦半島にある老人ホーム>という設定でしたが、
あの建物は静岡県御前崎市にある
『Welcome Tea』というカフェで撮影されたというのは
有名ですね。

行ってきました!

himiko2.jpg

お天気もよく青空をバックに撮れました♪

ジャズが流れる店内は満席。
私たちの席は、柴崎コウ演じる沙織がもと先生だったという
老人と語っていたサンルームのような部屋のテーブルに相席。

窓からはプール、洗濯物を干していたデッキ、
そしてその向こうには青い海。

himiko1.jpg


ケーキセットをいただきました。
チーズケーキは普通でしたが、
タルトはおいしかった♪

ロケーションといい本当に絵になる建物です。
外観写真だけ撮っている人もいましたが、
やっぱり中で優雅なひととき過ごすのをオススメします。

お庭が開放されていないのは残念でしたが、
素敵な照明やテラコッタの壁など
映画さながらのいい雰囲気でした。

yablue.gif 静岡県御前崎市白羽8122-5
TEL: 0548-63-1210

ラベル:ロケ地
posted by *タンタン at 22:14| Comment(0) | TrackBack(0) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月06日

『リトル*ミス*サンシャイン』/ Little Miss Sunshine

それぞれの登場シーン。もう始めから笑ってしまいました。

テレビのミスコン受賞シーンのVTRを見ながら表情を練習しているのが
ミスコンとはあきらかに違う世界に住んでる普通の女の子オリーヴ。
(しかもぽっちゃり幼児体型/アビゲイル・ブレスリンは子供用の
ファット・スーツを着用)
演技しているとは思えないほど自然体。

みんなをなんとかまとめてる母シェリル(トニ・コレット)
『シックス・センス』『インハー・シューズ』から好きな女優さんです。

成功してないのに成功論をまくしたてる父リチャード(グレッグ・キニア)
嫌な奴なのに憎めないこの味、巧いです。

パイロットを夢見てニーチェの本どおり無言の誓いを実行中の
長男ドウェーン(ポール・ダノ)。始めは不気味でも。。。

自殺未遂をして一緒に住むことになったシェリルの兄フランク
(スティーブ・カレル)が来たばかりなのに、
ヤク中で老人ホームを追い出されたグランパ(アラン・アーキン)は
いきなり文句ばかり言い出す食卓。

繰り上げでミスコンに参加するオリーヴの為、
アリゾナからカリフォルニアへ。
飛行機代のない一家は、黄色のフォルクスワーゲン・ミニバスに
乗り込みます。



こうやって書いていると悲惨極まりない家族なのですが、
芸達者な役者さんの見事なアンサンブルでからっと明るくて、
笑いながらじ〜んときて、泣きながらまた笑ってる。
人物設定、脚本のうまさ、シンプルな絵、個性的な俳優。
おすすめ映画です!

 いつもは口の悪いグランパが、息子や孫娘にかける言葉にぐっときます。
 みんな嫌い!のはずのドウェーンが、実は妹、母親思い。
 その表現にじ〜んときました。
 みんなをしっかり受け止める母の包容力。
 スティーブ・カレルのあの走り方は演技?
 リチャードの情けなさについ共感。。。
 「グランパ?」と話しかけるオリーヴの可愛いこと♪

長男がいうように「ミスコンも人生もくだらない」かもしれないけど
<ミニバス=人生>、自分で押して走って乗り込めば、
ワクワクするものになる!

だいたい勝ち組、負け組なんて言葉がはやることに不快感を
持っていたのですがそれを見事に皮肉って笑い飛ばしてくれます。

予告編見ていたら、また観たくなってきた〜♪
公式HP

*名古屋ゴールド劇場にて年末に観たのですが、観客は30名くらいで
寂しかった。。。 
でも、エンドロールの途中で出て行く人がいなかったんです!



↓アビゲイル・ブレスリンちゃん 妹役で出てます♪ 


↓ロードムービーなら、『プリシラ』もおすすめ 


posted by *タンタン at 23:45| Comment(10) | TrackBack(14) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月27日

『プラダを着た悪魔』

今年もあっという間に12月。
元気が出る映画が観たい!と選んだのが
『プラダを着た悪魔』

ファッション雑誌の鬼編集長ミランダにメリル・ストリープ。
怖いです。
頭のてっぺんから、つま先まで一瞬のうちに評価をくだしている
あんな視線でみられたら、私だったら、即効帰ります。。。

失礼ながら、今までのストリープはファッショナブルな
イメージではなかったのですが、
シンプルな色合いの服+大きめのアクセやベルト
大胆な柄物etc.
を着こなし、迫力ある存在感です。

それにしてもお肌がきれい。
大胆にデコルテがカットしているドレスもあのお肌がなければ
着られません。

また、あんなハードな職場にいながら、決して怒鳴らないってスゴイ。
淡々と言いたいことだけ言って有無を言わせず、 "That's all."
ダメのものはダメ。
人に好かれようなんてこれっぽっちも気にしてなくて、
回りに対する要求もメチャクチャだけど、常に自分の感情も私生活も
コントロールしていい雑誌をつくることに全てをかけているプライド。
側にいて欲しくないけど、見事です。

一方、いくらジャーナリスト志望でファッションには興味がないといっても、
自分が受ける会社の編集長の名前くらい調べるでしょ〜?って
つっこみたくなりますが、アン・ハサウェイ演じるアンドレアの
変身ぶりも楽しいです♪

「ジミー・チューのハイヒールに履き替えてから魂をうったのよ」
と先輩アシスタントに言われてたとおり、
服を変えること=仕事に対する覚悟を決めた時点で
どんどん変わっていきます。

やっぱりお仕事は人とのつながり。
服のコーディネートを助けてくれるのが、ミランダの
右腕、ファッション・ディレクターのナイジェル(スタンリー・トゥッチ)。
また、ミランダの不可能な任務を可能にできたのも偶然出会った
コラムニストのおかげ。(下心みえみえですが)
たかがお届けもののパシリの仕事でも、
しっかり勉強していれば、人とのつながりができていくのですね〜。

さてさて、変身したアンドレアが得たものは〜?  
見てのお楽しみ。
いいエンディングです♪
posted by *タンタン at 00:20| Comment(0) | TrackBack(3) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月08日

『オペラ座の怪人』

映画館で観たかったのに、見逃してしまった作品。
最近では、あっという間にDVDになりますね。

アンドリュー・ロイド=ウェバーの同名ミュージカルの映画化。
1986年、ロンドン初演時、クリスティーヌに抜擢されたのが
先週ミュージック・ステーションに出演していたサラ・ブライトマン。



当時無名だったサラを周囲の反対を押し切って主役にしたのがウェバー。
ドラマと事実がシンクロしてる?
後にウェバーはサラと結婚し、音楽のミューズであった彼女主演で、
ジョエル・シュマッカー監督に映画化を依頼するものの、
サラとの離婚により映画化が延期に。

時を経て、16歳という設定のクリスティーヌと同年齢のエミー・ロッサム、
ジェラルド・バトラー、パトリック・ウィルソンというキャスティングを
得ての待望の映画化です。



誰でも知っている名曲の数々、
現在から過去へとシャンデリアによって変化するシーン、
「マスカレード」が歌われる仮面舞踏会、
ファントムの住む地下迷宮、
人々が忙しく走り回る劇場、etc.
セット、衣装、豪華です。

クリスティーヌがデビュー時に着るあの美しいドレス&髪飾りは、
美人の誉れ高いハプスブルグ家の皇妃エリザベートの有名な肖像画の
白いドレスのレプリカだそうです。これ↓



また、あのファントムのマスクのデザイン、美しいです。
あれが、すっぽり被るレスラーのようなマスクではいけません・・・。
映画でジェラルド・バトラーがつけていたマスク(小道具)は、
アメリカ、世界最大のオークション「eBay」で£6,450(約150万円!)
で落札されたそうです。

DVDで観たためか、口パクに見えてしまい、ちょっと冷めた目でみて
しまうところもあったのですが(映画館の音量で観たかった)
舞台でこのキャストでみることができたら・・・とため息です。

***IMDb参照***

最近、子供たちがドラマを見る年齢になり、なかなか映画が観られない日。
1本見ると次々見たくなる〜。


yablue.gif 観たくなった映画

『エレファントマン』
異形の為、見せ物小屋で過ごしてきた純粋な青年の数奇な人生を描く。
デヴィット・リンチ監督作品。



『美女と野獣』
ジャン・コクトー監督。
モノクロ作品ながら(だからこそ?)美しい作品。
燭台のシーンのオリジナル。



posted by *タンタン at 22:22| Comment(0) | TrackBack(2) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月15日

60年代パリ『イブラヒムおじさんとコーランの花たち』



1960年代、パリの裏通りにすむ13歳のユダヤ人少年モモ。
母親は幼い頃家出し、顔も知らない。
いつもお腹の調子の悪い神経質でまじめな父と貧乏な2人暮らし。
このお父さん、立派な本をたくさん持ち、まじめはまじめでも
目の前にいる息子のことには関心がない。
小さい頃にプレゼントしたブタの貯金箱のお金を
息子が何に使ったかなんてまったく気付かないし、
毎日食事の用意をしてくれるモモに優しい言葉ひとつも
かけることはない。

一方、、小さな雑貨屋を営み朝8時から夜11時まで
地道に働くトルコ人のイブラヒムおじさん。

お店で万引きをしているモモへのおじさんの一言。
「幸せじゃない」とつぶやくモモにするアドバイスとは?
様々な宗教が共存するトルコの寺院巡りで、
イブラヒムがモモにその違いを体感させる方法 etc.

小さなお店の店主ながら、人生を楽しむ豊かな知恵を持ち、
暖かい愛情を少年にかけてくれる。

「コーランには何でも書いてある」という割には
具体的に「何をしなさい」とか、「してはいけない」とは
一言も出てこない。
人を恐れさせ、支配するための宗教ではなく
神様に受け入れられている、という信仰がイブラヒムの
寛容さを育てているのかと思う。

60年代の音楽もシーンにピッタリ!
後半、ギリシャ〜トルコへの旅の景色もきれいです。

夏の終わり、ちょっとお疲れ気味の時に
おすすめの作品です。


イブラヒムはこの作品が久々のスクリーン復帰というオマー・シャリフ。
ドクトル・ジバゴではこんなに若かったんです。




この映画にはクルクル回るお坊さんが出てきましたが、
トルコ料理 「坊さんの気絶」とは?  yablue.gif   Potluck Cafe*
posted by *タンタン at 23:59| Comment(0) | TrackBack(1) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月25日

真夏の夜のリンチ・ワールド『マルホランド・ドライブ』




『キングコング』を観てから気になっていたナオミ・ワッツの
出世作『マルホランド・ドライブ』/2001年
監督はあの『ツイン・ピークス』のデヴィッド・リンチ。

《 Story 》
  ハリウッドを見下ろすハイウェイ「マルホランド・ドライブ」。
  坂を降りて行く車が事故を起こすが、一人助かった黒髪の女
  (ローラ・ エレナ・ハリング)は、運良く留守の高級アパートに
  身を隠す。
  そこは、田舎から女優を夢見てハリウッドにやってきたベティ
  (ナオミ・ワッツ)が叔母から借りている家だった。
  叔母の友人だと思い、親切に接するベティ。
  が、リタと名乗った彼女は実は記憶喪失で、自分が何者かもわからず、
  なぜここにいるのかもわからない。
  リタの記憶を取り戻そうと積極的に調べようとするベティだが・・・。


冒頭、車のフロントガラス越しに下っていく坂道の映像に
あのアンジェロ・パダラメンティの音楽が!
もうこのオープニングで『ツイン・ピークス』にはまっていた頃を
思い出しゾクゾク。

次々出てくる不思議なキャラ。
飛行機で出会う妙な笑顔の老夫婦、赤いカーテンの部屋の小人、
突如表れるカウボーイ、etc. ツイン・ピークス好きにはワクワクです。

なんだか見てはいけないとわかっていながら
目をそらせないような居心地の悪さとでもいうのでしょうか。
ドキドキ・バクバクするような恐怖ではなく、
背筋が冷たくなるような怖さでもなく、
訳のわからない不安に包まれ,
妄想なんだか、現実なんだかわからない展開に迷う。
すべてに意味があるようで、どんどんねじれていく世界に
引きづりこまれる違和感と快感。

いろいろな解釈があると思いますが、あまり予備知識をいれずに
リンチ・ワールドにどっぷり浸ることをおすすめします。

それにしても、ナオミ・ワッツ、
お人形さんのように綺麗なだけではないです。
幸せな表情から一転、嫉妬にもえる感情を
目の奥で表現していて鳥肌ものです。


リンチ・ワールドにはまったら、ぜひ↓


posted by *タンタン at 22:55| Comment(0) | TrackBack(1) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月03日

『ダ・ヴィンチ・コード』

実は映画化決定以前に原作を読んでいました。


↑英語原作&テンプル教会、シャトー・ヴィレット、ニュートンのお墓
ロスリン礼拝堂etc.
写真が豊富な豪華保存版♪  


結論からいうと、原作の方が面白いんです。
西洋史をかじったものとしては、実在の歴史上の人物や
建築物などの名前が出てくる謎解きに引き込まれ、
久々の徹夜本でしたから。

カンヌ映画祭での失笑という記事や、先に観た夫と息子の
感想を聞いていたので、まったく期待しないで観ると
それほど悪くない、というのが正直な感想。
だいたいあの謎解きをすべて説明するのは無理なことなので
映画としてどう別物になっているかを楽しみにしていたのですが・・・。

イメージ的に、それはないでしょう、というのもなかったかわりに
こうきたか〜っていう驚きもなかったんです。

でも、冒頭ラングドンの「宗教象徴学の講演会」で使われていた
資料映像は面白かったです。
ナチの鍵十字が仏像の胸にあったり、
「いろいろなサインが時代や地方によって違う使われ方をしている」
というもの。そのまま、この講演聞いていたかった。

それから、テンプル騎士団、魔女狩り、ニケーアの宗教会議などの
フラッシュ・バックシーン。
もうそれだけで、映画1本作れそうなくらい、ホント贅沢でした。

原作には、ラングドンはハリソン・フォードの名前があったので、
トム・ハンクスはどうよ?と思っていたのですが、
そんなに気になりませんでした。
でも、いい人過ぎてインディー・ジョーンズのような
魅力がなかったのが、ちょっと残念。

この作品で一番目立ったのは、シラス役のポール・ベタニー。
実在しそうもない人物なのに、一番存在感がありました。
イアン・マッケランも良かったです。
かわいそうなのは、ジャン・レノ。
イメージはぴったりなのに、出番少な過ぎです。

それから、カール司祭役のアルフレッド・モリナは、
『ショコラ』の町長だったのですね!
『スパイダーマン2』で、な〜んか観たことある、
ってひっかかっていたのですが、パンフをみて納得。
ふっくらしたのでわからなかった・・・。

なんだかんだ言っても、映画館に見に行ったのですから
映画化成功なのでは?
でも、一番笑っているのはダン・ブラウンかも。
これ観たら、やっぱり原作読みたくなるもの。









posted by *タンタン at 23:37| Comment(6) | TrackBack(5) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月04日

『ナイロビの蜂』〜 "The Constant Gardener"

『シティ・オブ・ゴッド』のフェルナンド・メイレレス監督。
冒険小説の巨匠ジョン・ル・カレの原作を映画化。

原題は、”The Constant Gardener "
主人公を一言でよく表していて見終わってからきいてくる
いいタイトルなのですが、なぜか邦題は「ナイロビの蜂」。
rebel blog / Subcomandante Matthewsのblogさんの記事では、
「世界のどこでも花を植える人」という意味で
ジャスティンの趣味のことだけでなく、テッサのことも
表しているとの説明があります。

主人公ジャスティンは、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』では、
整った顔がまったくわからなかったヴォルデモートのレイフ・ファインズ。
知的で物静かなこの役、ピッタリです。
〜実はこの『ナイロビの蜂』、最初は『ハリー・ポッターと
炎のゴブレット』のマイク・ニューウェルが監督するはずだったのが、
『ハリー・・・』のオファーを受けて断ったそうです。〜

情熱的なテッサは、レイチェル・ワイズ。
『ハムナプトラ』『アバウト・ア・ボーイ』では、
あまり好きではなかったのですが、このテッサはとても美しいです。
(なんとなく、デボラ・ウィンガーに通じるものを感じました。)

2人の相手を想う深い愛に胸がいっぱいになると同時に、
人の命を何とも思わない人達、アフリカの現実を突きつけられ、
やりきれない思いに沈む、久々に見応えのある作品でした。

《Story》
  英国外務省一等書記官のジャスティン(レイフ・ファインズ)は、
  植物の世話が好きな(Gardener)穏やかななイギリス紳士。
  外務省アフリカ局長代理として立った講義もまじめすぎて
  聴衆には退屈だったらしい。
  が、そこで政治的に過激な質問をする女性活動家テッサ
 (レイチェル・ワイズ)に出会う。
  正反対の性格にみえる2人がパートナーとなり、彼の新しい任地の
  ナイロビでの生活が始まる。
  夫は庭の植物を丁寧に育て、仕事でもいろいろな問題に対して
  地道な交渉で解決していこうとする一方、妻は、今出来ることを
  求めスラム街の医療活動に。
  そして、活動の為2、3日の旅に出たテッサは、突然帰らぬ人と
  なってしまった。
  妻の死を不審に思ったジャスティンはテッサが気付いていた陰謀を
  追求していく。


アフリカのシーンが素晴らしいです。
貧しいながらもいきいきと暮らす人々。子供達の明るい表情。
テッサがスラムを回るシーン。子供達が次々と " How are you ? "
と声をかけてくるのですが、" I'm fine, how are you ? " と
答えているのは、レイチェルのアドリブだそうです。

また、自らの命を危険にさらしながらも、救援活動をしている人達の存在、
厳しい現実の中での勇気と行動には、言葉を失いました。

ジャスティンの旅が、妻の死に隠された陰謀を追う謎解きだけでなく、
妻の思いを理解していく道程でもあり、サスペンスだけではない
美しい物語としての余韻が残ります。

欧米の人達の為のゴルフ場から、かぶるようにスラム街のシーンが
重なるショット。
裕福な暮らしをしている人達が、いかに地元民達に無関心かが
一瞬に表れていてドキッとしました。

ラスト、アフリカの人達のさまざまな表情をみていると
人が人に対して一番大切なことは "respect である" という
誰かの言葉を思い出しました。

撮影が行われたケニアでは映画関係者が慈善団体を組織し、
橋や学校の建設を行い、その活動は " Constant Gardener Trust " として
今も続いているそうです。
(残念ながら寄付はイギリス・ポンドのみのようです)

***IMDb参照***
↓ ここからネタバレです ↓
posted by *タンタン at 01:56| Comment(4) | TrackBack(12) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月24日

もたいさんのおばちゃん『バーバー吉野』

すっかり「もたいまさこ」モードの私は、
荻上直子監督のデビュー作「バーバー吉野」も
早速レンタルしました。



 とある田舎町。
 男の子はみんな「吉野刈り」という前髪をきっちり
 眉毛の上で切りそろえる髪型にしなければいけない。
 その「吉野刈り」は、もたいまさこ演じる町に
 一軒しかない床屋さんがおじいさんの代から引き継いで
 かたくなに守っている。
 そこへ東京からの茶髪のかっこいい転校生がやってきて、
 髪型の自由を主張すると・・・。

少年の描かれ方がかなりベタですが、
「もたいさん」演じるおばちゃんを観ているだけで愉快です。

町内アナウンスの場面は、何回観ても笑えます。
な〜んかひっかかると思っていたら、2、3年前の夏に行った
西伊豆の土肥がロケ地としてエンドロールに出ているではないですか!
実際、5時になると放送があるんです・・・。

posted by *タンタン at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月23日

やっと観ました『かもめ食堂』

ついに観てきました。

小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ
3人の存在があってこその作品。
過剰な感情表現がないので、
下手な役者だったら観ていられないと思います。

圧巻はもたいまさこ。
登場シーンの後ろ姿。
ただ立っているだけなのにその存在感といったら!

人っておいしいものをいただくと
「ふぅ〜ん」って、言葉にならない音を発して
お互い微笑みながら見つめ合って頷く。
こんなリアクションは万国共通なのでしょうか?

サチエ(小林聡美)がとっても丁寧に料理
(おにぎりも料理?)をしているのが印象的。

そこそこ長く生きてきて、いろんな別れを
経験してきたからこそわかる心の隙間。
好奇心で人の心にずかずか入り込むのではなく、
黙って共感する距離感がさらりと描かれています。

「まじめに働いていればお客さんは来てくれる」
というサチエのせりふ。
行きつけの居心地の良いカフェの店長さんの
「まじめにやっていれば誰かはちゃんとみててくれるものよ」
という言葉を思い出しました。
人が人に惹かれる、人が集まってくるっていうのは
やっぱりマニュアルやノウハウではなく
その人の思いなのかな、と。

ミドリのようにふらっと旅に出たくなるような
サチエのように毎日丁寧に料理を作りたくなるような
おいしい後味の残る作品です。

* 絶対欲しかったバッグ形のプログラム。
シナモンロールの作り方が載ってます♪
posted by *タンタン at 01:57| Comment(4) | TrackBack(8) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月18日

北欧雑貨に注目♪「かもめ食堂」



昨年の夏、子供と「デンマークのデザイン展」のワークショップに
参加してからデンマークを含む北欧デザインが気になってます。

なにより色がきれい、シンプルなんだけどあたたかさがあり,
かわいいんだけど子供っぽくなく、毎日使える手軽さがありながら、
センスがいい!
冬が長く住みやすい気候ではないけれど、だからこそおうちの時間を
楽しむ工夫がデザインに表れているのでしょうね。

そんな私にとってタイムリーな映画が「かもめ食堂」。
小林聡美、もたいまさこ出演とくれば
「れいちゃん(室井滋)は〜?」と突っ込んだ人は
「やっぱり猫が好き!」世代ですね。
原作は群ようこ。



正直、観たいけどDVDになってからでいいかなぁ、が
第一印象だったのですが、ネットでの評判は意外にも(失礼!)
「思ったより良かった〜」が多く、映画館に行きたくなってきました。

学生時代、地理で<ノルウェー、スウェーデン、フィンランド>って
セットで覚えませんでしたか?
かもめ食堂の舞台となるフィンランドといえば、アキ・カウリスマキ、
マリメッコ、ムーミン、Iittala(イッタラ)そしてサンタクロース。
(ちなみに「ロッタちゃん」はスウェーデン)
フィンランド政府観光局公式HPでは「かもめ食堂」のロケ地紹介など
特集ページをくんでます。

最近、北欧本を購入したばかり。

デザイナーのセキユリヲさんの視点からみた「ものづくり」を
テーマにした旅の本。
写真やイラストも豊富で北欧のデザイナーについても学べます。


北欧雑貨を扱う雑貨店主達の普段使いのものを紹介。
もちろん現地の写真も豊富です。

やっぱり見に行こうかな?「かもめ食堂」
  ↓   
やっと観ました「かもめ食堂 」

posted by *タンタン at 09:40| Comment(8) | TrackBack(28) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月23日

iPodの楽しみ〜ジョニー・デップのあの曲発見!

気がつけば、1ヶ月ぶりの更新。
この間、お正月だったのに、この分でどんどん年をとって
いくのかと思うと怖いです。

長男がお年玉で、iPod nanoを購入。



Apple Storeで購入すると、無料で刻印のサービス付き。
無難にイニシャルにしていました。

これが、ホントうすくてカッコいい!
しかも小さいながらもアルバムのカバーアートを
カラーで楽しめます。

そのおかげで、私は彼が1年前に購入していたiPod shuffle を
特別親子価格で譲ってもらいました。



イヤホンで音楽を聞くなんて、ウォークマン以来(古すぎっ!)
何年ぶりだろう?
もっぱら眠る前、自転車通勤に聞いてます。

ベストヒットUSA時の70,80年代ロックは必須。
あの頃の記憶が甦って、旧姓で夢をみそう。

サントラでは絶対『I Am Sam/アイ・アム・サム』
ビートルズのカバー曲ばかりのこのアルバム。
特にエイミー・マン&マイケル・ペン(ショーンペンの兄)の "Two of Us" と
サラ・マクラクランの "Blackbird " が私のお気に入りです♪

そして、最近みつけた素敵なアルバムはこれ。



伝説のギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトの『ジャンゴロジー』
この手の音楽はまったく初めてなのですが、
映画 『ショコラ』で、ジョニー・デップが弾いていた
大好きな曲が、5曲め " Minor Swing " なんです♪



posted by *タンタン at 23:18| Comment(0) | TrackBack(0) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月14日

1933年版 & 2005年ピーター・ジャクソン 『キング・コング』







ピーター・ジャクソン監督の『キング・コング』

来日した監督は、『ロード・オブ・ザ・リング』の時とは
別人?のようにほっそりしていてビックリ。
「1933年の『キング・コング』を観て、映画監督を志した」
と述べているように、PJ監督のこだわり、想いが感じられる
作品でした。

30年代ファッションのナオミ・ワッツがとっても綺麗。
シーンによっては、ニコール・キッドマンに似てますが、
この2人、親友だそうです。
ニューヨークでジャック・ブラック演じる映画監督と出会う
シーンの帽子がかわいくてチェックしていたのですが、
実はこの帽子、33年度版のアン・ダロウ役フェイ・レイの
ものと同じデザインだとか。

キャストもとっても豪華。
まったくジャングルが似合いそうもない『戦場のピアニスト』の
エイドリアン・ブロディが必死にヒロインを守る為走る!
同じく『戦場のピアニスト』のドイツ軍将校を演じた
トーマス・クレッチマンが、頼れる一等航海士。
『リトル・ダンサー』のジェイミー・ベルが大きくなってるし、
『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラムも今回は顔を出して
いい味だしてます。(コングと2役ですが)
『スクール・オブ・ロック』のジャック・ブラックが
映画撮影のための強引な監督を楽しく演じています。

そして主役のキング・コング。
片手に掴まれて、振り回されるのはゴメンですが、
並んで座って夕陽を見てみたい。
毛並みから表情までまるで生きているよう。

シネコンで観賞後、DVD売り場で33年の『キング・コング』を
500円で発見。即、購入です。

33年版では、コングや恐竜は人形だし、
航海シーンは背景もなく明らかにセット撮影で、
技術的な古さは感じるものの意外に面白い!

この作品を見るとPJ監督が「このシーンを撮りたかったのね」
と、どんなに好きなのかがよくわかります。

一番の違いはコングの描かれ方。
33年版では、コングはあきらかに怪物です。
原住民を食べたり、踏みつぶしたり、けっこう残酷。
アン・ダロウもコングにはまったく興味なし。
これはこれで、現実味があります。

一方、ナオミ・ワッツのアンは、コングと心通わせるのですが
コングの前で踊ってみせるシーンをみて、私は思わず
「こぶとり爺さん」を思い出しました。

コングはアンが美女だからだけで惹かれた訳ではなく、
アンの優しさ、前向きさがあってこそなんですね。
言葉の通じない動物に思わず"No"と叫んでしまったり
美しいと感じた気持ちを伝えようとする所など
PJコングはやっぱりファンタジーです。

posted by *タンタン at 19:26| Comment(0) | TrackBack(3) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月05日

『イン・ハー・シューズ』

やっと観ました。久々に映画館で涙してしまいました。
題名の" In her shoes " は、「彼女(相手)の立場になって」という意味の慣用句。
「相手の立場になる=相手の思いを理解する」ことによって
自分が愛されていたこと、守られていたことに気付き、
立場が微妙に変わる瞬間が丁寧に描かれています。→公式HP

  まったくタイプの違う姉妹。
  ルックス、スタイル抜群、モテモテなのに、難読症がもとで自信が持てず
  パートナーも友達も仕事もない妹マギー(キャメロン・ディアス)。   
  弁護士としてバリバリ働き、社会的な成功をおさめているものの
  ルックスに自信がなく、恋に臆病な姉ローズ(トニ・コレット)。
  幼い時に母親をなくし、何かと手のかかる妹を思う姉だったが、   
  ある事件をきっかけに喧嘩別れ。
  もういないと思っていた祖母(シャーリー・マクレーン)の存在を
  偶然知るマギー。フロリダに会いにいくことで、姉妹、家族の絆を再発見し、
  自分の居場所=ぴったり合う靴をみつける。

劇中出てくる素敵なハイヒールの数々。
マギーでなくても履いてみたくなります。

自分の得意とする仕事で鎧のように身を守っていたローズ。
ストレス解消に高価なハイヒールを購入するものの、似合わないと
しまい込んでいる姉が人生の楽しさにめざめていくところ。

ルックスを利用して、したたかにわがままに生きてきたマギー。
姉のハイヒールが似合う抜群の脚、スタイルを持ちながら
靴を大事に出来ない妹が人の役にたつことで大人の女性になっていくところ。

人はやっぱり外見に左右されるもの。
ルックスが良くても、中身をちゃんと見てもらえなかったり、
自信が持てないだけで、ちゃんと見てくれる人が側にいたり・・・。
実は人の見方に自分も縛られているのだと。

各エピソードにくすっと笑えたり、ホロリとしたり、
久しぶりにいいドラマを観たな〜という作品でした。
若き日のシャーリー・マクレーン出演の傑作『アパートの鍵貸します
のような、といったら言い過ぎですが、傷ついた人に対する暖かさが
感じられます。

まじめそうで、つまらなそうにみえた同僚サイモン(マーク・フォイアスタン)が、
次第に魅力的にみえてきます。
この人、2003年度ピープル誌の「最も美しい50人」の一人に選ばれた俳優さんとか。
派手さはないけれど、よく見るとキュートなんです。

そして、シャーリー・マクレーン登場。
アウト・オン・ア・リム」を発表し、スピリチュアルな世界にも通じる大御所。
スカーフを選ぶ仕草ひとつとっても、優雅ですね〜。
実際にフロリダのあんな施設で暮らしているのは相当リッチな方達でしょうね。

シックス・センス」から注目のトニ・コレット。表情豊かで素敵です。
私も姉(弟2人)という立場上、やはり一番、感情移入してしまいました。
ラブ・アクチュアリー」でも母親役でしたが、キャメロン・ディアスと
同い年と聞いてビックリ!

舞台はフィラデルフィアとフロリダ。
フィラデルフィアのあの階段のシーンをみて「ロッキーのテーマ」が
頭の中に流れたのは私だけでしょうか?

<ジミー・チューのハイヒール or コンバース・オールスター> 










ここからネタばれです!!!
posted by *タンタン at 19:59| Comment(6) | TrackBack(21) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月30日

ワイヤー・チェアの数々 『ぼくの伯父さん』

1958年 ジャック・タチ監督/脚本/主演
【フランス/イタリア】

ジャック・タチ=おしゃれというイメージ(ポスターの印象からか?)が
あったのですが、映画は軽〜いコメディー。
イギリスのミスター・ビーンより毒がなく、ほのぼのした感じ。



  小学生のジェラールは、裕福な会社社長の父の
  ハイテク&モダンな家に住んでいる。
  が、実は下町に住む母の兄、ユロ伯父さん(ジャック・タチ)や
  イタズラ好きな友達と遊ぶのが大好き。
  ジェラールの母は、のんきな兄のユロに仕事を持たせ結婚させようと、
  ホーム・パーティーを開くことにするが・・・。

ストーリーは単純で、マイペースな伯父さんと回りとのズレをネタにする
笑いはお約束通りですが、クスッと笑えるシーンの数々を楽しむ映画。

下町の子供達のたわいのないイタズラや
元気な野良犬にノスタルジーを感じます。

インテリア好き必見は、ジェラールの住む家。
直線の建物に丸窓、広いリビング。
今、流行りのミニマムなデザインは当時の人にはどのように
映ったのでしょうか?
キッチンやガレージはハイテクなのに、庭の噴水が手動だったり。
数々のデザイナー・チェアが伯父さんの手にかかると・・・。

見終わるとハミングして散歩に出かけたくなるような
好きなシーンをポストカードにしたいような映画です。



<↓イームズの椅子が使われているとか。
デザイナー・チェアといえば北欧も♪ >










posted by *タンタン at 00:31| Comment(0) | TrackBack(0) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月20日

『ハウルの動く城』は2回目からが面白い。









いつものことながら、久石音楽は宮崎映画には欠かせない要素ですね。
「人生のメリーゴーランド」は、宮崎&久石コンビの中で一番好きな曲です。
ピアノで弾いても素敵で、娘が只今練習中。

去年、劇場でみた時は、キャラクターの個性に目が行って、
ひとくせもふたくせもありそうな登場人物なのに
あまりのハッピーエンドに?だったのですが・・・。

公開時のレビューはこちら「ソフィーの老いについて」→Couch Cinema*カウチシネマ

AmazonにてDVDを購入。
早速、見直してみると前よりずっといいんです!
ストーリーを知っている分、キャラクターの個性より関係が見えてきて
物足りないと思っていたストーリーから
大きなテーマを感じました。

 愛するものがいてはじめて自由になれる。
 守るものがいて強くなれる。
 <かけがえのない存在>っていうのは、存在そのものというより
 必要としてくれる人がいて関係性で成り立つものである。
 
宮崎作品の<家族>としては、初めて
血のつながりのない家族が登場したのが、
時代の現れなのでしょうか?

そして一番の主役は「動く城」
宮崎監督は、何よりこれが描きたかったのでは。
動く姿は何回みてもワクワクします。

もちろん、キャラクターも魅力です。
私のお気に入りは、坊(千と千尋)あらため、マルクル。
(声:神木隆之介くん/クノール・スープのCMに出てますね)
登場の仕方が最高です。
子供がいるんだ、と思った次の瞬間、「待たれよ」と。

それにしても、どうしてこの絵がジャケットなんでしょうか?
やっぱりお城がいいのに。
特別版を買いなさい。ということなのでしょうか・・・。



ジブリは好きだけど、ハウルは観てないという人が多いです。
が、これは宮崎World満載。
この映画、実はダイジェスト版のよう。
「ハウルの修業時代」「荒れ地の魔女の若い時」「ハウルとマルクルの出会い」
「動く城の旅」「ヒンとサリマンの宮殿生活」etc.etc.
いくらでもエピソードが作れそう!
監督の思いからは、はずれるかもしれませんが
何回も観るといろいろみえてくると思うのでDVDは買いです♪


posted by *タンタン at 19:04| Comment(0) | TrackBack(0) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月12日

11月11日、淀川長治「命の締め切り」

1998年11月11日、
淀川さんの映画にかけた人生が幕をおろしました。

もう7年になるのですね。
「日曜洋画劇場」での解説をいつも楽しみにしていました。
「スクリーン」や「an an」の連載もよく読んでいました。

淀川長治自伝〈上〉
淀川長治自伝〈下〉
芸者置屋に生まれ、父と母の年の差、芸者さん達のいろいろを
小さな頃から感じる感受性の強さ。
文楽、歌舞伎、バレエにも通じ、「本物を見なさい」との口癖に
みられる美意識の高さなどがよく分かります。
本当は正統な評論家になりたかったのだが、
映画会社の宣伝部からのご縁などもあり、
<テレビ=大衆>への道を選ぶ。


<映画の伝道師>と呼ばれた淀川節。
話術の素晴らしさは、膨大の知識、本物を見る目を持ちながら
誰にでもわかりやすい言葉を選んでいたこと。
その語りは、実は映画より面白かったりします。

例えば『ベニスに死す』の解説。



主人公の想いなどを延々と語っていたのですが、
映画では、船に乗ってベニスに渡るほんの数分のシーン。
淀川さんのように映画が観られたら、と思いました。

著書『生死半半』では、
常に死を意識して生きることを語っていました。
死があるから、今を精一杯生きる。
病床にありながらも、映画への情熱を持ち続け、
最後の瞬間まで生を慈しんで亡くなった姿は
淀川さんが愛していた美しさ、厳しさを自らの生き方で
示してくれたように思います。

「徹子の部屋」でいつも楽しそうに
共に映画を語っていた黒柳徹子さんが、
「アフリカでは老人が亡くなると
図書館がひとつなくなったというそうです。」
と淀川さんの訃報の取材時、述べていました。
あらためてその存在の大きさを感じます。




posted by *タンタン at 22:49| Comment(2) | TrackBack(0) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
【TSUTAYA online】最新DVD&レンタル情報をチェック!


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。