2011年01月09日

『ベルヴィル・ランデブー』Les Triplettes de Belleville 

シルヴァン・ショメ監督 2002年



フランスのアニメーション作品。
大好きなこの作品、また観てみました。

 戦後間もないフランス。
 小さな家に住むおばあちゃんと孫の男の子。
 いつも寂しげな孫のためにおばあちゃんはいろいろなものを
 プレゼントします。
 小犬も家族の一員となりますが、彼がたったひとつ喜んだのは自転車。
 大きくなって、ツールド・フランスの選手になるのですが、、、

極端にデフォルメされたキャラクター、
奥行きのある美しい背景、
あたたかみのある色、
そしてオープニングから一度聞いたら忘れられない
ジプシー・スウィングの音楽!

ジプシー・スウィングはジャンゴ・ラインハルトが作りあげた音楽。
初めて見たときは、知らなかったのですが
映画『ショコラ』でジョニー・デップが弾いていた
「Minor Swing」がかっこよくて、調べてみてジャンゴ・ラインハルトの
名を覚えました。

初めて見た時は、小学生だった次男。
一緒に見始めたのに絵が気持ち悪いと、その時は早々と退散してしまいましたが、
中3になった今回、面白かった〜と楽しめたようです。
劇中ジャンゴを思わせるギタリストが演奏しているシーンが出てくるのですが、
最近ギターに目覚めた次男が
ジャンゴはやけどのため左手の小指,薬指が動かなくなり、
3本の指で演奏していたんだよ、と教えてくれました。

どうみてもバランスの悪い船、嵐の海、摩天楼の俯瞰、焚き火のゆらめく光、
その脚の細さで走れるのっていう犬 etc.
シュールな笑いのセンス。

主役のおあばあちゃんのたくましさ。
若くて人気だった三つ子のシンガーのその後。
汚いアパートに住んでいて主食は◯◯◯!
でも、とっても仲良く楽しそうに暮らしていて、
後半の大冒険にもこの人たちなら、と納得の大活躍が嬉しい♪
何回みてもこの独特の世界観、想像力は素晴らしいです。

で、どうして観たくなったかというと
お正月に帰省していた大学生の長男が
ショメ監督の新作『ザ・イリュージョニスト <奇術師> / The Illusionist』
もうすぐ公開だと教えてくれたんです♪
ベルヴィルの部屋にもジャック・タチのポスターが
さりげなく登場していたのですが、
新作はそのタチの脚本だそうで、早く観たい〜!

予告編↓



ベルヴィルで音楽担当のBen Charest
フランス語で内容はわからないけど、かっこいい↓





posted by *タンタン at 03:15| Comment(1) | TrackBack(1) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月23日

『百万円と苦虫女』

『龍馬伝』の蒼井優ちゃん、ドキッとするほど色っぽかった!
思わず、引き込まれてしまいました。

この『百万円と苦虫女』、タイトル&蒼井優ちゃん主演で気になっていた作品。




 短大卒業後、アルバイトしていた鈴子(蒼井優)
 あることをきっかけに、実家を出て
 仕事をして100万円貯めたら、新しい土地に引越するという生活を送ることに。

この発想がとても面白い。

鈴子は人と関わるのがちょっと苦手でおとなしい感じ。
でも、嫌なこととは戦える。

「自分探しなんてしたくない。嫌でもここにいるんですから。」
というせりふ。
自分から逃げたいけど、生きることからは逃げない。

向いてないから〜と、ろくに仕事もできないのに
勘違いする人が多いのに、
100万円というわかりやすい現実の目標のみを支えに、
いつも一生懸命働く姿は、すがすがしく感じました。

今までほめられたことがない、っていう鈴子。
仕事をするうちに、意外な才能(?)があってほめられる。

引越するときは、カート付きトランクのみ。
お気に入りのカーテンをかければ、自分の部屋。
さりげない各々のエピソードがとてもいい。

そして、始めは仲の悪そうだった弟との絆、
初めて好きになった彼との関係が切ないです。

ラスト、私は納得でしたが、
一緒にみた中学生双子は、「なんで〜!」と。
このラストで、見る人の大人度がわかる?


『花とアリス』『ハチミツとクローバー』『フラガール』
邦画はあまりみないのに、蒼井優ちゃんはけっこう観てます♪




ラベル:蒼井優
posted by *タンタン at 20:27| Comment(1) | TrackBack(5) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月15日

『トイ・ストーリー3』& クイズ

『トイ・ストーリー』を観たのは14年前の映画館、幼稚園児の長男と。
その後、下の子の双子たちとも一緒にビデオ、DVDで何回観たことか!
ほとんどせりふを覚えてしまうほど。

購入したウッディ、バズ、グリーン・アーミーメンと遊んだ子供たち。
長男はアンディと同じように今年の春、
大学生になり下宿生活を始めました。


TS3


3の予告編を観ただけで、もうウルウル。
観たいけど、絶対泣く、、、とためらっていたのですが、
やっと観に行きました!

よかった〜♪ 
泣きながら笑っているなんて『リトル・ミス・サンシャイン』以来だ、と
思っていたら、なんと脚本は『リトル〜』のマイケル・アーントも参加しているのですね。
帰宅後に知りました。

もう、この作品は映画を超えたおつきあいで、思い込み満載。
子供の成長とリアルタイムで楽しみ、我が子と重なる巣立ちを
こんなあたたかいストーリーで終わらせてくれて、本当に良かった。
長い間映画ファンですが、こんな素晴らしい体験ができて
ラッキーな時代の巡り合わせに感謝です。

感想を書こうとすると全部のシーンになりそうだし、
観たのがかなり遅くなってしまったのでマニアックなクイズを!

3のキャラクターのうち、私のツボはうちにある上の写真の3つ。

さて、どこに出てきたでしょうか?


<写真中央>
"Magic 8 Ball"
質問をしながら振ると答えが浮かび上がって見える占いおもちゃ。 
勤務先のアメリカ人スタッフが持っていて、退職時に譲り受けました!

1では、アンディがピザ・プラネットに連れていくおもちゃは1つだと知り、
ウッディが占うも「望み薄」と出てしまう。
動揺したウッディがエイト・ボールを机の下に落とし、そこから事件が。。。

2にも登場。ウッディの腕がほつれてしまい、ママがウッディを棚の上に置く。
そこには、ほこりだらけのMagic 8 Ballが。。。


<後ろ左>
MATEL社 "THE FARMER SAYS"
レバーを押すと矢印の先の動物の名前と鳴き声の音声がでるおもちゃ。
アメリカの親戚からのプレゼント。
1にも登場。せりふはないものの、スタッフ・ミーティングに後ろの方で参加してます。
画面でみつけて、「あ〜持ってる!」と盛り上がりました。


<右>
トトロ
日本代表♪ 
このぬいぐるみ、ちょうど同じ大きさ?

+++ ここからネタばれ & 答え +++
posted by *タンタン at 22:51| Comment(3) | TrackBack(28) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月06日

『アリス・イン・ワンダーランド』〜" ALICE IN WONDERLAND "

watch-r.gif オフシャルサイト

アバターは2Dで観たため、3D初体験!!

 19歳のアリス。
 小さい頃、迷いこんだワンダーランドのその後のお話。
 ワンダーランドは悪夢と思っていたアリスだが、実はアンダーランドが正しい名前。
 ウサギを追って、また穴に落ちたアリスは、今回、特別な存在として迎えられるが。。。


始めのお屋敷の場面ではディズニーランドの『ホーンテッド・マンション』を
思い出しました♪ でも、人物がちょっとゆがんでる感じ。
穴に落ちるところでは、3Dで酔うかも?ってちょっと不安でしたが、
あとは大丈夫。奥行きがある感じの映像に違和感なくついていけました。

ティム・バートン監督にしては毒がない、という評判だったので、
あまり期待しなかったのですが、
それぞれのキャラクター、小物、ワンダーランド、そしてドレス!が素敵でした。

大きくなったり、小さくなったりする身体にドレスがどうなるか?って
気になるところですが、
縛っているようになってたり、マッド・ハッターがササッと作ったり(←ココ好き) 
裸っていうことになってたり、ちょっと縮んで丈がぴったりになったりと
けっこう面白い。
また、赤の女王、白の女王のドレスも素敵。

キャラクター、予告では、あの大きな頭のヘレナ・ボナム・カーターが印象的ですが、
アン・ハサウェイの白の女王が実はさりげなく不気味!
『レイチェルの結婚』でもうまいなぁと思ったのですが、
姉に対する感情を隠しつつ、いい女王を演じていて、
ふとした瞬間に出る素の表情が巧い!
彼女の作品は今後もチェックしたいと思います。

ジョニー・デップファンとしては、もうちょっと出番が欲しかった〜。
外見のわりには、マッドなのはみせかけで、政権交代をたくらんでいるから?
アリスと心通わせるキャラクター。
ここがやっぱりディズニーかな。

迷わず字幕でしたが、3Dだと字が浮いてちょっと見にくいし、字幕を追っていると
せっかくの絵を見逃していて残念。

ストーリーを味わうというより、アトラクション気分で楽しめました!
ポップ・アップ絵本のノリに似てる♪










ネタばれ↓
linered.gif

・赤の女王と白の女王、指の動かし方のくせがそっくり。
やっぱり姉妹なのね。

・ハートの騎士を演じているのは、あの『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の
お父さん役の人でした! 見た事あるようなと思っていたけど、わからなかった!

・現実世界に戻ったアリスの腕に傷跡が。『千と千尋の神隠し』の髪ひものように
さりげないシーン。

・ラスト、船に乗り込むアリス。ジャック・スパロウが出てくるかも!って
一瞬期待しましたが、アブソレムでしたね。




アリスの素材♥Alice Blue♥さんからいただきました。
chess-mix-blue.gif




posted by *タンタン at 22:50| Comment(0) | TrackBack(13) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月07日

" マイケル・ジャクソン THIS IS IT "

公式HP → THIS IS IT!




マイケル・ジャクソン。
今年の夏、ロンドンで開催されるはずだった彼のコンサート"THIS IS IT"
その100時間以上のリハーサルと舞台裏の貴重な映像から構成される
ドキュメンタリー。

コンサートに行くほどのファンではなかったけれど、
最近、洋楽にめざめた中2の次男のリクエストで、観に行きました。

オープニングから感動。。。
8、9歳でマイケルのダンスを見て、ダンサーを志した若者たちが
ツアーの為に世界中から集まってきます。
その彼らの思いの深さと、もうマイケルはいないという事実が実感され、
切なくなりました。

リハーサルと言っても、見応え十分。
まるでライブ映像のよう。
50歳を感じさせない歌声とダンス。
なにより「ファンが日常を忘れ、見た事のないものを作ろう!」
という姿勢で、うまくいかないことがあっても、とても丁寧に
コミュニケーションをとっているのに驚きました。

まるで、撮りたい映像がすべて頭の中にある映画監督のように
マイケルの頭の中には、完璧に曲が流れ、ステージ上の自分の
イメージがあるのでしょう。
キューを出すタイミング、テンポ、余韻を大事にしたい、など
指示を出していきます。
それに必死に応えるミュージシャンたち。

ギタリストやコーラスも、もちろんマイケルに憧れて選ばれた人たち。
その若い彼女たちに対して「大丈夫、ぼくはここにいるから」と。

1曲1曲をこんなに作り上げていくステージ。
ロンドン公演、またこの映画の監督でもあるケニー・オルテガ、
ミュージシャンを始め、映像CGスタッフ、照明、衣装、セットetc.
このコンサートに関わるすべての人たちの思いが伝わってきて、
マイケルの存在の大きさを改めて感じました。

" Thriller " の PVが衝撃的だったように、間違いなくこのコンサートも
見た事のないものになったのだろうと思うと、本当に残念です。
このコンサート、LIVEで観たかった〜!!!

ネタでしかマイケルを知らなかった次男もカッコイイ〜と。
見に行ってよかった〜♪







posted by *タンタン at 21:41| Comment(0) | TrackBack(19) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月08日

『レイチェルの結婚』/RACHEL GETTING MARRIED

アン・ハサウェイ、別人かと思いました。
お人形顔にあざを作り、たばこズパズパ。
落ち着きのない、感情的で繊細な主人公を見事に演じています。

 姉レイチェル(ローズマリー・デウィット)の結婚式の為、施設から 
 退院してき妹キム(アン・ハサウェイ)。
 自宅での結婚式前の準備、リハーサル・ディナー、式当日の3日間で
 明らかになってくる家族の関係、過去の傷。。。
 
「最も美しいホームビデにしたかった」というジョナサン・デミ監督の意図
どおり、ビデオで撮影されたような動きのある映像。
見る側も結婚式に参加しているお客のように、だんだんとバックマン家の事情が
わかってきます。デミ監督の友人たちが結婚式の招待客としてキャスティング
されていて、いつもどこからか音楽が聞こえてきて、自然なパーティーの
雰囲気。
レイチェルのフィアンセ、シドニー(トゥンデ・アデビンペ)はもの静かで
包容力のあるタイプ。友人をみればその人柄がよくわかりますね。

冒頭、レイチェルが帰宅し部屋をまわりますが、お庭も広く、部屋数もあり
裕福。しかもシドニーのみならず、父親の親友も音楽家(黒人)が多く、
リベラルな家庭であることがわかります。

両親の離婚、多国籍のパーティー、薬物依存。
アメリカな設定なのに、繊細さとあたたかさを感じるのは、
ジェニー・ルメットの脚本の素晴らしさでしょうか。
父は、名監督シドニー・ルメット。
私は『十二人の怒れる男』『狼たちの午後』『評決』『旅立ちの時』が
好きな作品です。

家族という切れない絆。一番わかってほしいのに、すれ違う悲しさ。
あまりにも重い過去を背負いきれずにもがく苦しさ。
リアルです。

監督、脚本はもちろん、キャストが素晴らしかった♪



ここからネタバレ ↓ ↓ ↓


二人の娘の実の母役にデブラ・ウィンガー。
お久しぶりですがキレイです。
が、キムに本音をぶつけるシーン、迫力あります。
ケーキ・カットの時、手をはずしてしまう彼女。
娘の結婚式の準備も傍観者。当日も途中で帰宅してしまう。
もうちょっとキムの痛みに寄り添える母親だったら、変わっていたのかも。

両親、それぞれお似合いの再婚相手だと思いました。
父親の後妻はしっかりしていて、キムにもちゃんと向き合い、
食器洗い機競争の時もヤジを飛ばすなど、これからもお父さんの支えに
なってくれそうで。

母親の相手は、いかにもビジネスライク?
ママはキムとのやりとりもなかったことのように振る舞うように、これからも
深く関わらずに暮らしていくのでしょうか。。。

結婚式翌日、イーサンの写真をバッグに入れ、ぼさぼさの髪のお父さんを
窓越しに見ながら"Dad"とつぶやくキム。
新しい命の誕生とともにキムの幸せを願わずにはいられないラスト。
過去のことは一生消えないけれど、希望のあるラストがよかった。
 


+++ お気に入り♪ +++

♪ 席決めに動物フィギアに名札つけて並べてる。

♪ ギターとドラムの結婚行進曲。

♪ 水色のウェディング・ケーキ
+象。ターメリックの味がするってどんな味?

♪ 即興演奏。新郎のアカペラ。

? シドニーの友人のチャイニーズの方。久石譲かと思った (゚∇゚ ;)

posted by *タンタン at 21:27| Comment(2) | TrackBack(10) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月29日

スラムドッグ$ミリオネア/SLUMDOG MILLIONAIRE

楽しみにしていたこの作品。
思っていた以上です!おすすめ☆☆☆☆☆

公式HP 『スラムドッグ$ミリオネア』

 インド、ムンバイのコールセンターのお茶くみの青年、ジャマール。
 「クイズ$ミリオネア」に出演し、最後の1問を明日に、という時に  
 不正を疑われ警察に連行される。
 尋問によって彼が語りだしたのは、不正ではなく、いかに正解を
 知る事になったかの、スラム育ちの彼の人生だった。。。

少年時代のジャマール。与六(NHK天地人)かジャマールかっていうほど
かわいい〜♪
が、その後の彼の人生は過酷で。。。

インドの混沌、子供達のたくましさ、悲しさ、純愛。
随所に散りばめられた伏線が見事にはまり、ラストまで一気に引き込まれます。

インドには、20年近く前に行った事があり、タージマハルも行きました。
その時にもこどもたちの物乞いがたくさんいました。
カースト制、宗教対立、貧富の差、いろいろな複雑な問題がある中、
結局弱い子供達が犠牲になるのですが、インドは、そんな中でも
生きて行くたくましさ、エネルギー、生命力を感じる不思議な国でした。

ジャマールとラティカの物語が中心となりますが、
私が気になったのは、兄サリーム。
ジャマールもサリームもお互いがいなければ、生き延びていけなかった
過酷な状況で、憎んでも切れない絆。
いつもギリギリでサリームがとる行動が切なくて。。。

ほんとにラストまでドキドキ。
辛いシーンもありますが、ストーリーの面白さ、テンポ、音楽♪
映画って面白い!って久しぶりに思える作品です。

作曲家A.R.ラフマーンはインドの坂本龍一と呼ばれているとか?





映画の中では、嫌な奴だった司会者役のアニル・カプール氏。
2006年からNGOプラン・インドの親善大使として活動をしていて、今回の出演料全額を寄付しているそうです。
アニル・カプール氏からのメッセージ

原作は、インドの外交官が書いた「ぼくと1ルピーの神様」



シナリオ本↓




予告編で使われている曲は本編にはありません。前半の曲は、イギリスの
アーティスト"The Ting Tings" のアルバム『We Started Nothing』の1曲め
「Great DJ」
只今、長男がギターで練習中♪



後半の曲は "Snow Patrol"の「Chasing Cars」いい曲だ〜♪
『Eyes Open』というアルバムに入っているそう。



posted by *タンタン at 15:26| Comment(2) | TrackBack(29) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月08日

『マンマ・ミーア!』/MAMMA MIA!

娘と一緒に見てきました。
期末試験が終わるのを待っていたので、終わっちゃうかも。。。と
心配していましたが、空席はまばら。まだまだ人気のようです。

 ギリシャの小さな島でホテルを営んでいるドナ(メリル・スト
 リープ)。1人娘ソフィ(アマンダ・セイフライド)の結婚式に
 ドナの友人、ソフィの友人が続々と島に到着します。
 そこに現れたのが男性3人。
 ソフィは母の昔の日記をこっそり読んで父親と思われる男性3人を
 母には内緒で結婚式に招待したのですが。。。

ハイテンションなオバサマ達に始めはちょっと引きますが、
これはお祭りと同じ。ノッて楽しむミュージカル!

私はリアルABBA世代なので、楽しかった〜♪
またABBAの曲がギリシャにピッタリ♪





そしてABBAってこんなにいい曲だったんだと再認識。
聞いていた当時は英単語が耳に入ってくるだけで歌詞はよく
わからなかったのね。。。

特にSlipping Through My Fingers なんて、○年前の自分の
結婚式前日を思い出し、娘や息子の将来を思って泣けました。
メリル・ストリープの歌も初めて聞きましたが、さすがの迫力です。
(ちょっとコブシが入ってた?)
女優さんの歌って感情がそのまま歌詞にのっている感じで、
プロの歌手とはちょっと違う感動があります。
ソフィ役のアマンダの声がとってもチャーミング。
1曲め、I Have A Dream ですっかり引き込まれました。

パパ候補3人も豪華です。上手すぎないのが、かえって好感度UP?

娘はCMで流れていた Dancing Queen しか知らなかったのですが、
I Have A Dream / Thank You For The Music もいい歌だね〜、と
気に入っていました。

笑って、しんみりして、ハッピーエンド!
エンデイングのミュージック・シーンに嬉しいサプライズも。
それにしても皆様よくあの衣装を。。。
あそこまではじけるとすがすがしいです!

さっそくサントラ購入。
「チキチータ」「アイドゥ、アイドゥ、アイドゥ」
「恋のウォータルー」が入っていないのが残念ですが、
毎日、夕食作りながら歌ってます♪


&あ〜勘違い(・_・;)
ドナの友人の背の高い方。
私と娘は「ハリーポッターのハグリットの彼女だよね〜。
あんなにスタイルよかったんだね」などと帰りの車で
盛り上がっていました。
が、パンフレット見たら、まったくの別人\(;゚∇゚)/

さらに料理家の方。
ハリーポッターのウィーズリーおばさんであることがわかり、
ダブルショック(◎_◎;)
まったくわからなかったぁ。。。

posted by *タンタン at 18:00| Comment(0) | TrackBack(12) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月15日

『チェ 39歳別れの手紙』



キューバ革命の成功から約10年後、
ゲバラはキューバでは大臣になり、工業化をすすめ、キューバ革命時に出会った
アレイダと結婚し4人の子供もいたのに、全てを捨ててボリビアの山奥に向かいます。
自分の助けが必要な所ならどこへでも行く、と。

今回は結末がわかっているだけに見るのが辛かったです。
だんだんと追いつめられ、頼みの共産党の支持も得られず
農民からは裏切られ。。。。

でも、喘息が悪化し、苦しんでいてもきちんと話を聞き、
農民に対しても礼儀をもって接する姿はかわりません。

これを観ているとキューバ革命が成功したのは、すべてのことが
うまくいった奇跡的なことのように思われます。
やはりカストロという情報操作にもたけ、政治的指導者がいて、
また仲間にも恵まれていたからこそ成し遂げられたのでしょう。

チェのように志を持って革命に身を投じるためにはかなりの教養が必要です。
あのボリビアの山奥の農民たちは、病気になっても病院にもいけず
子供達を学校に通わせることもできないのですが、自分たちの未来のための
革命と言っても理解はできなかったのではないかと。彼らにとっては政府軍も
解放軍も同じに見え、恐怖によって支配した政府軍についてしまっても
仕方がないように思います。

途中、 解放運動の国際的支援網を組織するようバートランド・ラッセルや
ジャン=ポール・サルトルに頼むシーンがありましたが、チェほどの教養と
情熱があるなら、教育や思想で世界を変えて欲しかったです。
でも、いつも弱き人とともにいた彼には行動しかなかったのでしょう。
また、こんな風に思うのは平和な日本に住んでいるからかも、とも思いました。

* * * * * * * * * *

映画には説明がありませんでしたが、チェの遺体の埋葬場所はボリビア政府により
長らく秘密だったそうです。が、埋葬した関係者の一人が歳をとり、このまま黙って
いればチェの埋葬場所が永遠にわからなくなる、と公表。ちょうど没後30年。
ボリビア政府も協力し、遺骨は発掘されました。
今はキューバのサンタクララにお墓があるそうです。

『モーター・サイクル・ダイアリーズ』『チェ』の2作のおかげで
今まで持っていた共産主義、革命のイメージが変わり、ゲバラやキューバにも
興味が湧いてきました。

* * * * * * * * *

まったくテイストは違うけれど、次はコレを観てみたい↓

『ぜんぶ、フィデルのせい』


posted by *タンタン at 19:05| Comment(2) | TrackBack(12) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月13日

『チェ 28歳の革命』

さっそく長男と観てきました。
今回、『モーターサイクル・ダイアリーズ』を観たすぐ後なので
私にしては映画館に行くの早いっ♪




作品上映前に簡単なゲバラの説明がありましたが、事前に年譜を頭にいれておくと
わかりやすいかも。

この作品では、1955年カストロと出会いキューバへ出発するところから1959年
政府軍バティスタを倒しハバナへ向かうまでのキューバ革命時と1964年ニューヨーク、
国連総会でのスピーチが描かれています。
革命時はカラー、ニューヨークはモノクロですが、交互にでてくるので
ちょっと戸惑いました。あとから年譜をみて納得。

革命の目的はアメリカなどの搾取から自由になること。
最近のアフリカへの関心とともに先進国がいかに儲かるように
他の国をコントロールしているかがわかるようになってきましたが、
50年前に既に本気で世界を変えようとした人こそゲバラでした。

この革命には多くの犠牲があり、武力闘争を支持することはできませんが
虐げられている人達に寄り添うぶれない信念は人間として惹かれます。
農民を尊敬し、土地は耕す者のものと説くゲバラ。
誰に対しても名前を聞き、必ず握手をして自ら笑顔で名乗る。
その姿勢は、捕虜に対しても汚い言葉を使うな、というほど徹底しています。

映画には出てきませんが、1959年ゲバラは来日したこともあり、広島を訪問しています。
しかも日程には広島は入っていなかったのに、大阪から夜行列車にのってわざわざ訪問した
とのこと。『モーターサイクル・ダイアリーズ』でハンセン氏病患者のいる病棟に向かうため
川を泳ぐシーンが重なりました。

☆「チェ・ゲバラ 広島」で検索したらこんな面白いサイトを発見!
文芸ジャンキー・パラダイス
あの人の人生を知ろう〜チェ・ゲバラ

アメリカにとって敵だったキューバのカストロ、ゲバラについて
こんな風に描けるようになったのは時代が進歩したのでしょうか。
NYの演説の中で虐げられた存在としてアメリカの黒人についての言及が
ありましたが、45年後にして、オバマ大統領誕生です。

主演のベニチオ・デル・トロは見事です。NYの演説シーンなんて本物?って
思えるほど。
陽気なカミロ役は、ヒーローズの画家役のサンティアゴ・カブレラ。観ているときは
わかりませんでした。
カストロの弟ラウルは『ラブ・アクチュアリー』でローラ・リニーが片思いしていた彼。
「ピープル」誌の「世界で最も美しい50人」に選ばれたそう。


勝利してもなお、浮かれることのないゲバラ。
彼は最大多数のために無私に徹することができる人。
でもすべての人が同じように行動できるはずもなく、あくまでも理想を追い続ける彼と
回りとのズレがラストのせりふに表れていて、今後の行き先を暗示しているようで。

エンド・クレジットの後に『チェ 39歳別れの手紙』の予告編があります。
これも見なきゃ!



posted by *タンタン at 21:56| Comment(2) | TrackBack(17) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月12日

『モーターサイクル・ダイアリーズ』/THE MOTORCYCLE DIARIES

2009年の幕開けは「チェ・ゲバラ」です。
見逃していましたが、ちょうどいい時期に観る事ができました。




 23歳のアルゼンチンの医学生エルネストは、親友アルベルトと中古のバイクで
 南米大陸縦断の旅に出る。
 アルゼンチンからチリ、ペルー、ベネズエラへ1万Km、6ヶ月の旅。

後に”伝説の革命家”チェ・ゲバラとなるエルネストの回想記を元に描かれた作品。
あのベレー帽の写真は見たことはあっても、実は、チェ・ゲバラについて何も知りませんでした。

ハードなスポーツを好み、予期せぬ行動をするが、喘息の持病をもつ。
危険な発作に苦しむこともあるけれど、繊細で人々のことを本気で考えられるのは、
この喘息のおかげなのかもしれない。

エルネストとアルベルト、まったく性格の違う2人のコンビ。
無鉄砲なだけの旅にならないのは、医者になるという志を持っているからでしょうか。
いつもはいい加減な2人がマチュピチュ遺跡で、並んで黙ってノートに向かってペンを
走らせているシーンがとても良かった。

この旅でエルネストは医者になるより何か自分にできることがあると気づく。
旅の途中で出会った人々を映すモノクロのシーン。
どれもまるで写真のようにカメラをじっとみつめていて、エルネストが人々と
正面から向き合ったことを表しているよう。

監督はウォルター・サレス。
『セントラルステーション』も大好きだったけど、『パリ・ジュテーム』の
ベビーシッターのお話「16区を遠く離れて」もこの人の作品だったのですね。
この監督好きです。

そして、主演のガエル・ガルシア・ベルナル。
もうあの笑顔に惹かれない人はいないでしょう!
繊細で無鉄砲で情熱的でバカ正直なエルネストを見事に演じています。
自分のことより他人のことを考え行動する正義感は、革命家となった後も
頭でっかちな共産主義者というよりももっと医者に近いと感じました。

ちょうど10日から公開の「チェ 28歳の革命」
もっとチェ・ゲバラの事が知りたくなったので、是非見に行かなくちゃ。

posted by *タンタン at 02:02| Comment(2) | TrackBack(10) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月26日

『私がクマにキレた理由』/THE NANNY DIARIES




今までのイメージと違うキャストに惹かれて観に行きました。
『マッチポイント』の奔放な女優役スカーレット・ヨハンソンが普通の子、
しかもナニー役。





『ラブ・アクチュアリー』の地味な片思いのOL役ローラ・リニーがセレブママ?

アニー(スカーレット・ヨハンソン)が人類学専攻で、博物館のジオラマ仕立てに
人物紹介をしていたり、ナニー=メアリー・ポピンズネタ(傘、長い単語etc.)の
お遊びが入っているのが楽しい。

膨れっ面やハロウィンの仮装、転んだり、走ったり、ヨハンソンのコメディエンヌ
ぶりは可愛かった♪
そしてローラ・リニーのセレブママもあの孤独感が出せるのはさすがです。

でも、不条理な雇い主に対して『プラダを着た悪魔』ほどの爽快感もなく、
人類学専攻にしてはグレイヤーに教えたことが瓶から食べること?
ってちょっと中途半端な感じが。。。

子育てよりセミナーやパーティーに忙しいセレブママ達。
一方、病気の家族を養う為、祖国の自分の子と離れて出稼ぎしてナニーを
しているママ達。
どちらも寂しい思いをしているのは子供たち。。。

原作は実際にナニーとして働いていた人だそうで、NYのミセスX探しが
流行ったとか。




5歳なのにベビーカーに乗せるの?
お迎えがすべてナニーばかり!
行っていい所が、博物館や美術館だけ?

特殊なセレブの世界の中、アニーの母は、看護士として夜勤も辛い仕事もして娘を
大学に行かせリッチな生活を願っていたのに、結局納得ができなくても娘の選択を
認め、彼女の幸せを一番に考えてあげられる存在でホッとしました。



NY、人間考察、コメディーでは、アシュレイ・ジャド、ヒュー・ジャックマン主演の
『恋する遺伝子』もおすすめです。
こちらも邦題は???でしたが。




posted by *タンタン at 00:55| Comment(0) | TrackBack(8) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月04日

『崖の上のポニョ』

ベネチアでも好評な『崖の上のポニョ』
この夏、子供たちも私もついつい口ずさんでしまった
「ポ〜ニョ、ポニョ、ポニョ、さかなのこ♪♪」
外国の方たちが歌っているところを見てみた〜い。





8月に家族と観に行きましたが、なかなか記事にできなくて。。。

全部手書き。
リアルに近づけるよう精巧なCGばかり見慣れた目には新鮮な絵。
荒れ狂う海、海に沈んだ町、グランマンマーレ。
この想像力豊かな世界はやっぱりマエストロ宮崎♪

宮崎さんの描く女性は、いつもサバサバしていて度胸があって
チャーミング。
リサは、魔女の宅急便のオソノさんにかぶります。

これまでの作品にもティータイムのシーンはよく出てきました。
でも、嵐の中なんとか家にたどり着いて、ポニョを家に入れたあとの
ティータイムが一番好き。
外も中も大変な状況の中、自分を落ち着かせるためにポットで
いれる紅茶。
このポットでいれるところ、いいなぁ〜。
そして宗介とポニョには蜂蜜入り。


好きなシーンはたくさんあるのですが、違和感を覚えるところも
たくさん。

結局、フジモトがやりたかったことは何だったのか。
避難する町の人たち、のんびりしすぎ!
赤ちゃんとポニョのシーンは?
ひまわりの家の人たちの変化って、もしかして天国なの? etc.


それにしても5歳児「宗介」はとってもリアルでした。
なにか心配ごとがあると、話しかけられても「忙しい」
と答える。
「上々だね」って大人から聞いた言葉をそのまま使いたい。
うちの子も小さい時はこんなだったなぁ〜と。

この頃の子供って、教えられた通りに律儀に挨拶したり、大人の真似を
する。でも「ポニョを守る」っていう気持ちは自分の中から湧いてきたもの。
こういう根っこの部分って教えられたものではないし、
宗介みたいに素直に表現できないかもしれないけれど、
誰もが持っているものだって信じたくなりました。
トキさんのように。


posted by *タンタン at 21:41| Comment(2) | TrackBack(3) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月08日

『ヘドウィグ・アンド・アングリー・インチ』(舞台)

山本耕史主演 名古屋公演 公式HP

<story>
 東ドイツに生まれた少年ハンセル。母と2人暮らしの楽しみは、
 狭い部屋、オーブンの中で聞くアメリカのロック。自由を得て、
 ロックシンガーになる夢を叶えるため、性転換手術を受けアメリ
 カ兵と結婚し渡米。が、ベルリンの壁が崩れる頃、夫は家出。
 しがないロックバンドを組み、ベビーシッターなどをして暮らす
 なか、17歳の少年トミーに出逢い、愛情を注ぐが、トミーはヘド
 ウィグの曲を盗んでビルボードNo.1のロックスターに上り詰める。
 裏切られたヘドウィグは自らのバンド「アングリーインチ」を率
 いて、ストーカーのようにトミーの全米コンサート会場を追う…。

先週、名古屋公演の会場は<Zepp Nagoya>
1F 後ろから3番目の席でしたが、ステージは近く、舞台というより
ライブハウス。
すっかりミュージカル舞台だと思っていたのですが、1曲目始まると
同時に前列の席の方達は立ち上がり、踊ってます!
ウェーブのように段々後ろの席の人たちが立ち上がっていき、こんな
舞台は初めて ヽ(*'0'*)ツ

途中、お客さんのかける声に返事したり、グミベアーがブーツに
くっついてぼやくなど、アドリブあり。

アンコールでは、耕史さんのおしゃべりも♪
「この作品はミュージカルでもライブでもあり、なんと名付けたら
いいか一緒に考えて〜」と話していました。
前列の人達みたいに、一緒に何回も楽しみたくなる
なんだか1回だけではもったいない、そんな舞台でした。

それにしても山本耕史さん、いい声してるんですね。
ド派手な衣装なのにあまり違和感はなく? チャーミング♪
きわどいせりふなのに、ふっとぼやきをいれたり、鼻を鳴らして
笑ったりでこちらもつい笑ってしまったり。
映画では複数で演じていた夫、トミーも耕史さん1人で演じています。

歌はすべて英語。あらかじめ映画を観ていたから良かったのですが、
映画↓見てないと、ちょっとわかりにくいかも。。。



プラトンの「饗宴」の中の一節「愛の起源」からとられ、愛って
自分の“カタワレ”を探すこと、という歌詞の ”Origin of Love "
タイトル曲 " Angry Inch "
夫に去られ、前に進もうと歌い出す "Wig in a Box"
ヘドウィグ・バージョンとトミー・バージョンがあり、美しい
メロディーの "Wicked Little Town "
ラスト " Midnight Radio " 
どれもいい曲です。

ド派手な外見に隠された瞳からみえてくる切なさ、怒り、潔さ、愛。
ラスト、いろいろな解釈があると思いますが、
片割れを相手に求めるのではなく、ありのままの自分を受け入れた
すがすがしさに魅かれます。

先週はずっとサントラ聞いてました♪
もう一回映画が観たくなる〜。

東京ファイナルは、ブロードウェイ、映画主演のジョン・キャメロン
・ミッチェルも参加とか!!!
いいなぁ〜。


ラベル:舞台 山本耕史
posted by *タンタン at 23:48| Comment(2) | TrackBack(1) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月10日

『バスキア』〜BASQUIAT

『潜水服は蝶の夢を見る』 のジュリアン・シュナーベル初監督作品、
ということでバスキアってどんな絵を描くのかも知らずに観ました。




 N.Y.のストリート・アーティストから、有名アーティストへ。
 アンディ・ウォーホールにも認められ売れっ子になるも
 27歳でこの世を去った画家ジャン・ミシェル・バスキアの生涯を描く。


有名になっても避けられない人種差別、薬物依存、孤独、自由な発想。
表現する人がいて、その価値を発見する人がいて、お金を出す人がいる。
この華やかでいて、厳しいアート界を垣間見られます。

観た後から知ったのですが、ジュリアン・シュナーベル役がゲイリー・
オールドマンだそうで、彼の家がまた見事。大きな両開きの重そうなドア。
何もないアトリエ?で娘とダンスする彼。
この時代のアーティストの中では、薬物にも溺れず、家族を大事にしている
彼は珍しい存在だったのでは。

それにしても豪華なキャスト!!!
ベネチオ・デル・トロ、 デニス・ホッパー、ゲイリー・オールドマン、
クリストファー・ウォーケン、ウィリアム・デフォー。
そしてアンディ・ウォーホール役にディヴィッド・ボウイ〜♪
こんなメンバーが一作品で揃ってみられるなんて贅沢〜。

音楽も良いです。ラスト、ジョン・ケイルの「ハレルヤ」が悲しくも
美しく心に残ります。



posted by *タンタン at 22:32| Comment(0) | TrackBack(0) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月16日

『潜水服は蝶の夢を見る』/ Le Scaphandre et le papillon

その映画が好きかどうかは、オープンニング・クレジットで
決まったりします。 




<音楽+フォント+α>
オープニングの音楽と背景にこの作品のセンス、遊び心、主人公
ボビーの人柄が感じられて始めから引き込まれました。
公式HP

 ファッション雑誌「ELLE」の編集長、ジャン=ドミニク・ボビー。
 仕事、女性、旅、と人生を謳歌していた42歳が、突然脳梗塞で倒れ、
 全身マヒに。
 唯一、動かせる左目のまばたきによって、自伝を書きあげた
 実在の人物の映画化。

まるでポラロイド写真のような柔らかな光の映像がとてもキレイです。
身体が動かず片目だけから見えるボビーと同じ視界。
涙ぐむ時に、かすれる映像。

意思、知力はそのままなのに突然、身体的自由を奪われた状態=
「ロックト・インシンドローム」

劇中、ハイジャックに遭い、4年間人質になっていたという
知人の「人間性にしがみつけば生きていける」という
言葉が心に残ります。
以前見た『パピヨン』 『ショーシャンクの空に』など無罪なのに
獄中生活を強いられた人とも重なりました。
「ネルソン・マンデラは獄中にあっても、ネルソン・マンデラだった」
とも聞いたことがあります。

ボビーは身体的自由を失い、絶望の中から自由にはばたける蝶の視点を
見いだします。
場所、時さえも超えて豊かな想像力と記憶力でボビーにしか
見られない世界が見えるようになり、回りの愛する人達とも
繋がっていられる。

重病ものにもかかわらず、おしつけがましくなく、
家族の絆を表しているのに夫婦の愛情物語ではないところが
フランス的なのでしょうか。

ボビーと言語療法士、編集者との地道なコミュニケーション法で
本を書き上げた奇跡のような出来事とエンド・クレジットが
重なり、すがすがしい余韻が残りました。
もう一回観たい♪と思ったのですが、MOVIXは上映終了。。。
上映館は少なくなっているので、未見の方はお急ぎください!

       *  *  *

子供達の母役のエマニュエル・セニエ。この特徴のある顔、
どこかで見たことがあると思ったのに思い出せなかったのですが
『フランティック』『ナインスゲート』の謎の美女でした。
作品中の歌 " Don't kiss me goodbye " は、彼女が歌っています。

言語療法士のマリ=ジョゼ・クローズ。
ナオミ・ワッツ似のとってもきれいな人。
『みなさん、さようなら』『ミュンヘン』に出演しているようので
次回レンタル決定です。

さっそく原作も読みました。



まばたきだけで、単語をたどっていくこのコミュニケーション法。
ボビーの友人たちは、みんなトライするのですが、
どうも女性の方が得意だとか。う〜ん、わかる気がする。
映画の中にも男性の友人がアルファベットを読み上げるのに下を
向いていて、自分のまばたきに気がつかず、「俺の顔をみてくれ」
とぼやくシーンがあり、笑ってしまいました。

また、子供達の母である女性とは倒れるずっと前から別れていた
とのこと。
それにしても、女性として辛いシーンがありました。。。

この映画が普通のドラマ調にならなくて本当に良かったと思いました。
イメージ(映像)が原作の持つセンスにぴったり。
映画を観てから原作、オススメです。

posted by *タンタン at 12:36| Comment(4) | TrackBack(14) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月26日

『アース』 EARTH

『ディープ・ブルー』のスタッフが再集結して撮ったドキュメンタリー。






小さい頃見た忘れられない本。
見開き2ページにわたって大きなシロナガスクジラの絵が描いて
ありました。
その大きさを表すためにクジラの下に手をつないで並んでいる
子供たちの絵。
実家で探してもないので、幼稚園で見た子供用の図鑑だったのかも
しれません。

その絵を見てから、寝る前などに時々、大きなクジラが泳いでいるのを
イメージするようになりました。
青く深く大きな海の中をゆっくり泳ぐクジラ。

『アース』では、人間世界とまったく接点のないところで暮らす
動物たちの様子が目の前に広がります。

地球を半周するほど旅をするザトウクジラの母子。
一面雪の中、子育てをするシロクマ。
水場を求めてすすむ象の群れ。

初めてみる光景も。
ヒマラヤ越えをする渡り鳥。
夜ライオンの群れに襲われる象。

宇宙から見た地球。四季の移り変わりで変化する森。豊かな水。
ただただ美しく、神々しいばかり。
地球を守ろう、なんて人間のおごりもいいとこ。
この壮大な自然の絶妙なバランスの中で、
生物は生かされているのだと。

ドキュメンタリー好きの私は十分堪能しました。
が、こども料金500円にひかれ、連れて行った子供達は
「眠かった〜」って (゚∇゚ ;)
後ろの席の子なんて、爆睡していて「終わったよ」って
起こされてたし。

確かにこの映像がどんなにスゴイのかは、子供にはちょっと
わからないかも。。。

でもね、学校と家と近所だけが自分の世界ではなく、
もっと広い世界があって、それが自分にもつながっているんだと
いうことを少しでも感じてもらえたらいいな、
と母は思いました。


posted by *タンタン at 22:14| Comment(2) | TrackBack(4) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月30日

「東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン」

オダギリジョー、結婚!
びっくりしました。
なんとなく彼と結婚が結びつかなくて。。。

そして、松たかこ、麻生久美子、と結婚話が続き
今年最後の映画は「東京タワー」にしようと思いました。

先に原作を読んでいました。



<親の死>というテーマでベストセラー。
ちょっと引いていたのですが、夫が借りてきたので
手にとってみると、オカンの不思議な魅力に引き込まれながらも
どこか自分の経験と重なるところもあって、
一気に読んでしまいました。
淡々とした文章なので、さらっと読んでいくと
行間にきて想いが胸の真ん中にすとんと落ちてきて
目の前の文字がかすんで見えなくなる。
それでいて、あたたかい気持ちが残る本でした。

読んでから「おでんくん」を知り、リリー・フランキーを知りました。
いくつもドラマ化されていましたが、ホームドラマになって
しまうのが嫌で見ませんでした。



樹木希林とオダギリジョーのポスターを見て、これだけを見ようと。
リリー・フランキーの話ではなく、
「ボク」の物語として見たかったのでこの画は魅かれました。

子供のために一生懸命働くオカン。
ボクが大学を卒業できない、と聞き
「な〜んで、がんばれんかったとかね・・・」と
何回もつぶやくオカン。
責めるでもなく、叱るでもなく、ありのままを受け入れて、
さっさと気持ち切り替えて、もうちょっとがんばるから、
ちゃんと卒業しなさい、と電話するオカン。
こんな人だから、オトンとも続いていたのでしょうね。
普通は、一緒に暮らさなければ別れよう、みたいに
白黒つけたくなるはずなのに。
そのまんまを受け入れて、久しぶりに会うオトンのために
おしゃれをして待つ人。
故郷を離れ、慣れない東京暮らしの中でも
ボクの友達にご飯を作り、慕われていく人。
樹木希林の味のあるオカン、よかったです。
オダギリジョーもいいかげんでいて、優しくて
繊細なボクがぴったりでした。

ただ彼女役はちょっと違うかな。
松たかこは、好きな女優さんなのですが、強すぎる感じ。
ちょうど麻生久美子がイメージだったのですが。。。

大げさなドラマはないので本を読んでない人には
ちょっと物足りないかもしれませんが、
色も音楽も控えめでポスターのイメージ通り、
とても好きな画でした。

どんな人にも母がいて、必ずやってくる別れ。
親子って近すぎたり、甘えがあったり難しいけど、
娘として、また母として、時々でも大切な思いを
素直に伝えていけたらと思いました。



posted by *タンタン at 02:13| Comment(2) | TrackBack(4) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月14日

『ホリディ』/ THE HOLIDAY

インテリア&映画好きは、何回も見たくなる作品♪



監督・脚本はナンシー・マイヤーズ。
「恋愛適齢期」「ハート・オブ・ウーマン」の監督ですが、
20年前には『赤ちゃんはトップレディがお好き』の脚本を
書いているのですね。なるほど単純なラブ・ストーリーと思いきや
ハリウッドの老脚本家の粋な存在がきいてます。

音楽は『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのハンス・ジマー。
劇中に彼の名前が出てくるお遊びも♪

キャメロン・ディアス&ジュード・ロウはわかりますが、
ケイト・ウィンスレット&ジャック・ブラック〜??? だった
のですが、あのジャック・ブラックがいい奴にみえてくるのが不思議です。

ストーリーだけでなく、それぞれのお家もインテリア雑誌のように
楽しめます。

私の注目はキャンドル。
アマンダ(キャメロン・ディアス)のエントランスにある
モルポットに入ったキャンドル。
そしてみんなでゲームをしているテーブルにあるクラシカルな燭台。
一方イギリスのアイリス(ケイト・ウィンスレット)の家にも
シンプルなキャンドルがお皿に3つ並べてあったり、パブにも小さめの
キャンドルが。
キャンドルのある暮らし、いいですね〜 ぴかぴか(新しい)



相性がいい人とは部屋のテイストも似ています。
アマンダのホームシアターにはジャック・タチの赤いポスター↓



ジュード・ロウの書斎にはLIBRO の赤いポスター。
DVDと本との違いはあるものの、ピッタリ!

この映画で覚えた単語 "gumption"
辞書だと「進取の気質」「常識・実務的才覚」とありますが、
字幕では「ガッツのある」となっていました。
都合のいい女を卒業するアマンダのエピソードは爽快です。

古代ギリシャでは、落ち込んでいるときはこの劇をみなさい、
などと演劇が活用されていたそうですが、
私もあの脚本家アーサー(イーライ・ウォラック)の
お勧めリストが欲しい!

イーライ・ウォラックは、若い頃は悪役で活躍していたとか。
(『荒野の7人』では山賊の首領 『ゴッド・ファーザー3』の
敵役etc.)

リー・ストラスバーグと共にあのアクターズ・スタジオの創設者でも
あるそうで、歳をとってこんな素敵な役がきて、演じることが
できるなんて、なんだかストーリーと重なって感動しました。

posted by *タンタン at 01:42| Comment(2) | TrackBack(3) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月30日

『フラガール』

公式HP

「常磐ハワイアンセンター」
(現:スパリゾートハワイアンズ)
その名前は、横浜に住んでいた小さい頃から
なぜか知っていました。
幅広く宣伝をしていたのでしょうか?

1ドル300円代の昭和40年。
ハワイは遠く、憧れの土地。
でもどうして東北にハワイ?って思っていました。

そんな突飛な発想に本気で熱く取り組んだ人たちの物語。





  炭坑を閉山し、ハワイを作る会社の計画に炭坑で働いてきた
  親世代は大反対。
  ハワイセンターの吉本部長(岸部一徳)は、東京から本場
  ハワイでフラダンスを習い、SKD(松竹歌劇団)で
  踊っていたダンサー(松雪泰子)を先生として迎えるが、
  フラガール募集に集まったのは
  踊りとはまったく無縁の4人のみ・・・。

危険と隣合わせの炭坑。
こつこつと汗を流すことが仕事だと思って、
誇りを持って続けてきた親世代。
世間の流れを敏感に感じ取って、自分の道を開きたい娘たち。
昭和〜平成と消えていった職業の数々をふと考えました。

いろいろと抱えながら1人で生きているまどか先生の
松雪泰子がカッコイイ。
洗練された服を身にまとい、プライドだけを武器にして
田舎を馬鹿にし、このいわき行きで落ちぶれていくかと
思いきや、生徒と次第に心通わせ、どんどんイイ女に
なっていきます。

お約束通りの展開でも引き込まれるのは
何よりフラダンス&タヒチアンダンスシーン。
美しいです。

もともと神様に捧げるフラダンスは、ひとつひとつの動作に
意味があるのですね。
手話のようでもあり、思いを優雅な動きで表しています。

その優雅さを支えるためにどんな努力があるのか、
各女優さんが身をもって体験されているので
その真剣さが伝わってきます。
(あのシズちゃんも踊ってる!!!)

1人練習するシーン、思いを伝えるシーン、
デビューのダンスetc.
蒼井優は、「花とアリス」のバレエシーンが印象的でしたが
このフラダンスも素晴らしいです。

クドカン脚本作品でよく見るハイテンションな女優さん
池津祥子が、子持ちのフラダンサーとして、普通の人で出ています。
 マンハッタンラブストーリーの「赤いトレーナーの女」
 池袋ウェストゲートパークの「ジェシー」



炭坑もの映画にハズレなし、と思っているのですが
おすすめはこちら ↓






posted by *タンタン at 03:40| Comment(0) | TrackBack(4) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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