2005年12月05日

『イン・ハー・シューズ』

やっと観ました。久々に映画館で涙してしまいました。
題名の" In her shoes " は、「彼女(相手)の立場になって」という意味の慣用句。
「相手の立場になる=相手の思いを理解する」ことによって
自分が愛されていたこと、守られていたことに気付き、
立場が微妙に変わる瞬間が丁寧に描かれています。→公式HP

  まったくタイプの違う姉妹。
  ルックス、スタイル抜群、モテモテなのに、難読症がもとで自信が持てず
  パートナーも友達も仕事もない妹マギー(キャメロン・ディアス)。   
  弁護士としてバリバリ働き、社会的な成功をおさめているものの
  ルックスに自信がなく、恋に臆病な姉ローズ(トニ・コレット)。
  幼い時に母親をなくし、何かと手のかかる妹を思う姉だったが、   
  ある事件をきっかけに喧嘩別れ。
  もういないと思っていた祖母(シャーリー・マクレーン)の存在を
  偶然知るマギー。フロリダに会いにいくことで、姉妹、家族の絆を再発見し、
  自分の居場所=ぴったり合う靴をみつける。

劇中出てくる素敵なハイヒールの数々。
マギーでなくても履いてみたくなります。

自分の得意とする仕事で鎧のように身を守っていたローズ。
ストレス解消に高価なハイヒールを購入するものの、似合わないと
しまい込んでいる姉が人生の楽しさにめざめていくところ。

ルックスを利用して、したたかにわがままに生きてきたマギー。
姉のハイヒールが似合う抜群の脚、スタイルを持ちながら
靴を大事に出来ない妹が人の役にたつことで大人の女性になっていくところ。

人はやっぱり外見に左右されるもの。
ルックスが良くても、中身をちゃんと見てもらえなかったり、
自信が持てないだけで、ちゃんと見てくれる人が側にいたり・・・。
実は人の見方に自分も縛られているのだと。

各エピソードにくすっと笑えたり、ホロリとしたり、
久しぶりにいいドラマを観たな〜という作品でした。
若き日のシャーリー・マクレーン出演の傑作『アパートの鍵貸します
のような、といったら言い過ぎですが、傷ついた人に対する暖かさが
感じられます。

まじめそうで、つまらなそうにみえた同僚サイモン(マーク・フォイアスタン)が、
次第に魅力的にみえてきます。
この人、2003年度ピープル誌の「最も美しい50人」の一人に選ばれた俳優さんとか。
派手さはないけれど、よく見るとキュートなんです。

そして、シャーリー・マクレーン登場。
アウト・オン・ア・リム」を発表し、スピリチュアルな世界にも通じる大御所。
スカーフを選ぶ仕草ひとつとっても、優雅ですね〜。
実際にフロリダのあんな施設で暮らしているのは相当リッチな方達でしょうね。

シックス・センス」から注目のトニ・コレット。表情豊かで素敵です。
私も姉(弟2人)という立場上、やはり一番、感情移入してしまいました。
ラブ・アクチュアリー」でも母親役でしたが、キャメロン・ディアスと
同い年と聞いてビックリ!

舞台はフィラデルフィアとフロリダ。
フィラデルフィアのあの階段のシーンをみて「ロッキーのテーマ」が
頭の中に流れたのは私だけでしょうか?

<ジミー・チューのハイヒール or コンバース・オールスター> 










ここからネタばれです!!!

立場が微妙に変わる瞬間のお気に入りシーンいろいろ♪

・ 失意のうちに仕事も辞め、まったく眼中になかったサイモンから強引に誘われ、
食事につきあううちに人生の楽しさを見いだすローズ。
「シカゴ行きにかけてた!」というけなげなサイモンの思いに
自分の冷たい態度を思い出すシーン。

・ 突然現れた孫娘。面倒をみられなかったという引けめもあってマギーの
わがままし放題も寛大にみていた祖母のエラ。
引き出しを物色中のマギーに対し、責めるのではなく、堂々とやりあう所、いいですね〜。
私がお給料を払うから、と孫をお客としてもてなす遠慮がちな祖母から、雇い主、
保護者に変わるところ。

・ 元大学教授の世話をすることになったマギー。目がみえないという設定は上手い!
マギーは今まで、ルックスで勝負してきたのに、それがまったく通じない相手。
しかも、いきなり本を読んで欲しいと一番苦手な所をつかれる。
でも、初めて賢いと認められ、自信を持てるようになるこのエピソードは
大好きです。

・ エラの友人に息子の結婚式に着ていくドレスをコーディネートして喜ばれたマギー。
トランプをしながら、さりげなく祖母にビジネス・パートナーの話をもちかける。
お願いするのではなく、さりげなく探りを入れながら
「もし良かったら」「私は計算は得意よ」と対等なパートナーの関係へ。

・母の死の前に、デパートに連れられて行って、
ローズがみていたのは「男の人達に見られていたこと」
マギーがみていたのは「ママのドレスがキレイだったこと」
 子供ながらに母の死を自覚していた姉のローズとまったく知らなかったマギー。
それは、ローズがマギーを守っていたからだ気付くシーン。
母を失ったこと、その後の継母の仕打ちにきっと2人で耐えてきたんだろうなぁと
絆の強さを感じられるシーンで胸がいっぱいに。

・ 「ウェディング・ドレスはまかせて」というマギーに、心配気なローズ。
「センスはいいのよ」と言い切ったマギーの自信にマギーの変化を
実感したローズ。

・ 結婚式の準備でサイモンにあれこれ指示しているマギー。
今まで、心配ばかりかけて世話されてきたのにいろいろおせっかいしている
のがかわいいです。 
でも、サイモンに「彼女のことはわかっているから」と言われてしまいますが。

・ 結婚式のサプライズ。不安げなローズの表情が嬉しさに変わる時。
トニ・コレット素敵です。
・結婚式の靴を祖母から借りるローズ。
結婚式の時に花嫁は 
<something old, something blue , something borrow>
〜何か古いもの、青いもの、借りたもの〜
を身につけると幸せになるという言い伝え通りの靴。
「この靴は借りたのよ」と念をおすローズ。
「サイモンてかわいい」とマギーが言った後のローズの表情。
2人の歴史と信頼を感じます。


posted by *タンタン at 19:59| Comment(6) | TrackBack(21) | * シネマ & Books * | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めまして。TBありがとうございます。
お気に入りの映画です。DVDが出たら、きっと買います(笑)。
Posted by あかん隊 at 2005年12月12日 01:36
あかん隊さん、はじめまして。
TB返し&コメント、ありがとうございます♪

CG大作も楽しいけど、せりふを楽しめる
こんな作品もいいですね〜。
私もDVDチェックです。
Posted by *タンタン at 2005年12月14日 00:24
どっちも自分に見えました。
大好き☆★
Posted by 桃 at 2006年01月21日 18:03
飯田橋のギンレイホールで、二人の五つの分かれ道、という映画と2本だて鑑賞。
私は、インハーシューズはなじめませんでしたね。キャメロン・ディアズの介護ヘルパー役には違和感がありました。その前の、姉が慕う人と性交渉してしまうのも全然理解できませんでした。そこまでする妹には見えなかったです。
どうも後半はストーリーがまとまらなくなった感じがありました。

それより、前に坐った女性。映画館でカツどんたべて、ギンレイを場末の映画館にしないでくださいよ。後ろの女性はそぼろ弁当だし、前のお年寄りは50番に肉まん。勘弁してくださーい。お願いします。名画座だと思ったのに。

まあ、食べてはいけない法律はないんですが。
映画館で強烈な食欲見せられるのは、どーも...なんとも、しかし、いやはや。
Posted by yuuyou at 2006年02月19日 01:31
こんにちは〜、*タンタンさん♪
コメント戴きましてありがとうございます(__*)

お気に入りシーン、シチュエーション♪タンタンさんと殆ど同じです!
原作では、マギーのエピソードがもっとあるらしく
そこでもっと感動できるようですね。
でもなんだか久しぶりの、奇をてらわない普通の感動作に出会った気がしました♪
これからもお邪魔させて下さい。
Posted by kira at 2007年05月20日 14:29
kiraさん、こんばんは☆

いろいろなシーンを思い出していたら
もう一回観たくなってきました♪
原作も面白そうですね。

マイペース更新ですが、
こちらこそ、よろしく♪です(^o^)
Posted by *タンタン at 2007年05月23日 00:27
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